私が半年間の世界一周旅行に出発する前に行った準備についてお伝えします。
渡航ルートの決定
渡航ルートを決定する際には、行きたい場所をリストアップし、それらを線で繋いでいくイメージでプランを立てました。
見頃の時期がある観光地もあるので、まずは絶対に訪れたい場所からルートを確定させると良いでしょう。
例えば、Googleマップにピンを立てて、メモ欄に見どころやおすすめの時期を記入しておくと、旅行中も簡単に場所の概要を確認できます。
ワクチンの接種
渡航先が決まったら、まずはその国で必要なワクチンを調べ、接種を受けました。
タイでのワクチン接種が一般的ですが、私の場合はタイに長期滞在する余裕がなかったため、名鉄病院で接種を受けました。
接種するワクチンは渡航先と滞在期間、何をするかを先生にお伝えし、相談して決めました。
麻疹や風疹等の子どものころに接種しているワクチンは、血液検査をして抗体を調べてから決めることになりました。
例えば、ペルーなどの高地に行く予定がある場合は、高山病の薬「ダイアモックス」も忘れずに処方してもらいましょう。
黄熱病に関しては、接種できる病院が限られており、病院によっては接種できるタイミングが限られているので、早めに目星を付けておくとよいと思います。私は比較的柔軟でアクセスのよい、日本検疫衛生協会にしました。
接種したワクチンと費用は以下の通りです。
- DPT3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風):10,600円
- A型肝炎・B型肝炎×2回:14,000円(1回の料金)
- 日本脳炎:6,700円
- 狂犬病×2回:11,000円
- 腸チフス:10,000円
- 黄熱病:23,000円
ダイアモックス4錠(4日分)は1,672円でした。
ワクチンは複数回に分けて接種するものも多いため、早めに準備を始めると安心です。
海外旅行保険の加入、クレジットカードの発行
旅行保険について検討した結果、クレジットカード付帯の保険を選びました。
クレジットカードの発行には審査があり、複数枚発行する場合は6か月以上の間隔を置くことが推奨されますが、私の場合は2-3か月の間隔で新たにカードを作成しました。
以下は、私が使用したクレジットカードとその保険の詳細です。
保険 | 用途 | 費用 | |
楽天プレミアムカード | 利用付帯 | プライオリティパスの発行、日本円での決済 | 11,000円 |
JCBカードW | 利用付帯 | カード付帯の保険 | 無料 |
三井ゴールドNL | 利用付帯 | カード付帯の保険 | 5,500円 |
エポスカード | 自動付帯 | キャッシング | 無料 |
ACマスターカード | なし | キャッシング | 無料 |
Revolutカード | なし | キャッシング、外貨での決済 オンライン用の使い捨てできるバーチャルカード | 無料 |
この中で特に頻繁に使っていたのは、Revolutカードを含む以下の3つのカードです。
特にRevolutカードは、非常に便利で多く使用しました。
現金が必要な際には、両替よりもレートが良い場合が多いため、エポスカードやACマスターカード、Revolutカードを使ってキャッシングを行っていました。
ATMによってはキャッシングができないこともあり、2枚以上のカードを持っていると安心です。
エポスカードは返済に数日かかるため、利息が発生するのがデメリットですが、ACマスターカードは即日返済が可能なので、利息を抑えることができます。
Revolutカードはデビットカードとして使用し、アカウントにチャージしてから使います。
クレジットカードからのチャージも可能ですが、手数料がかかるため、私は主に銀行振込でチャージしていました。
また、Revolutカードの強みの一つは、日本円を外貨に両替する際に平日は手数料が無料であることです。
これにより、レートの良い時に事前に両替しておくことで、よりお得に外貨を入手できます。
両替していない場合でも、Revolutカードを使ってキャッシングやクレジットカード決済ができ、その時のレートが反映されます。
これにより、レートの変動に対応しやすくなります。
さらに、海外での決済時には、カード会社のセキュリティ対策でクレジットカードが停止されたり、不正利用の通知が遅れることがよくありますが、Revolutカードでは、決済やエラーが発生した際にアプリでリアルタイムに通知を受け取ることができるため、非常に便利でした。
航空券、ホテルの確保
航空券の予約
航空券は渡航前にすべて購入しました。
周りの旅行者は、いくつかの目的地だけを決めて柔軟に動く場合が多いですが、私は全行程を事前に確定させることにしました。
移動日や大都市の宿泊には余裕を持った日程を組むことをお勧めします。
これにより、飛行機の遅延や予期せぬトラブルにも対応しやすくなります。
ホテルの予約
ホテルは、キャンセル無料の宿を先に予約し、近くなったら再確認して変更する方法を取りました。
これにより、人気のある都市でも適正価格で宿を確保することができます。
VISAの取得や入国前の申請
渡航予定の国で必要なVISAや入国前の申請を事前に確認しました。
VISAが必要な国の中には出国前に日本で手続きが必要な国もあるため早めに確認しておくことをお勧めします。
また、アライバルビザやオンラインで申請するビザでは証明写真が必要な国もあるため注意が必要です。
以下は、私が渡航した国で必要だったVISAや申請の詳細です。
- アメリカ:ESTA
- カナダ:eTA
- エジプト、カンボジア:空港でアライバルビザ購入
- インド:オンラインで事前にVISA取得シンガポール、マレーシア:デジタル入国カード(事前にオンライン申請)
- メキシコ:陸路入国時にfmm(出入国カード)を687ペソ(約5,800円)支払い
持ち物の用意
持ち物についてはこちらで詳しくお伝えします。
esimの契約、スマホアプリのダウンロードと登録
現代の旅行ではスマホが欠かせません。
私が世界旅行をしていて1人だけガラケーの勇者に出会いましたが、ほとんどの方がスマホを上手に活用やれている印象でした。
モバイルWifi、物理sim、esim どれを選ぶか
海外でのネットワークを確保する手段として、モバイルWifi、物理sim、esimがあります。
モバイルWifi
モバイルWiFiのメリットは、SIMロックがかかっているスマートフォンでもそのまま使用できる点です。
また、複雑な設定も不要で、日本を出発する前にレンタルすることができます。
一方、デメリットとしては、持ち運ぶ必要があるため荷物になってしまうこと、充電式であるためバッテリーが切れると使えなくなること、そしてレンタルと返却の手間がかかることが挙げられます。
物理sim
物理SIMのメリットは、料金が比較的安いことと、他の端末でも使用できることです。
しかし、デメリットとしては、SIMカードの差し替えが必要で、スマートフォンの設定も行う必要があります。
また、SIMカードの購入も必要となります。
日本でも海外で使えるSIMカードを購入することはできますが、割高なことが多いです。
現地で購入する場合でも、空港では高額なことがあり、慣れていない国で空港から市内まで移動してSIMカードを購入するのは難しいこともあります。
esim
eSIMのメリットは、料金が比較的安価であることが多く、すぐに使用開始できる点です。
また、データの追加購入も可能です。
デメリットとしては、eSIMに対応しているスマートフォンが限られていること、設定が必要であること、他の端末では使用できないことが挙げられます。
私のおすすめ
私のおすすめはeSIMです。
渡航先が複数の国である場合、物理SIMも選択肢として考えられます。
物理SIMは価格が安いのが最大のメリットですが、新しい国に到着するたびに購入する手間がかかります。
以前は学生時代にモバイルWiFiを使用していましたが、荷物になり、充電が切れると使用できなくなるため、モバイルバッテリーも持ち歩かなければならず、少し不便でした。
実際に使っていたもの
私は楽天モバイルとeSIMを使用していました。
楽天モバイルは、月額2GBまで定額料金で、その後は1GBあたり500円で追加購入できます。電話番号も利用可能で、SMSも利用できるため、便利でした。
ただし、国によっては対応していないことがあり、地域によっては回線が弱い場合もあるため、eSIMも併用しました。
eSIMはairaloを利用しており、短期間の滞在に適した「グローバルeSIM」というプランを使用していました。
データを使い切った後は追加購入も可能です。
airaloのグローバルeSIMも対応していない国があるのですが、楽天モバイルとairaloのグローバルeSIMを併用することで、渡航先では問題なく利用できました。
airaloでは紹介コードを使用すると3ドル割引を受けることができますので、よろしければご利用ください。
紹介コードはAYANO5889です。