ザ・ウェーブとは
ザ・ウェーブは、ユタ州とアリゾナ州の州境近くに位置する、自然の奇跡のような場所です。
砂岩が幾重にも重なり、まるで波のような美しいマーブル模様を作り出しています。
赤、オレンジ、ピンクの色合いが織り交ぜられたその景観は、世界中の写真愛好家やハイカーにとって一生に一度は訪れたいスポットとなっています。
抽選について
ザ・ウェーブの繊細な砂岩層は、自然保護区として厳しく保護されており、1日最大64人のみが入場を許されています。
この入場枠を確保するためには、オンライン抽選と現地抽選の2つの方法があります。
オンライン抽選
抽選はこちらから応募することができます。
世界中から参加できるオンライン抽選には9ドルの申請料が必要で、外れた場合でも返金はありません。
訪問したい日の4か月前に申し込み、その翌月の1日に抽選が行われます。
この方法で選ばれるのは、12グループ（最大48人）です。1グループは6人までで、代理申し込みはできません。
当選した場合は、14日以内に7ドルの入場料を支払う必要があります。
現地抽選
現地抽選は訪問2日前に行われ、ユタ州のタイムゾーンで6:00〜18:00に応募が可能です
。こちらから応募することができます。
※ユタ州はサマータイムを採用しており、夏の期間はアリゾナ州よりも１時間進んでいます。
抽選に参加できるエリアは限られており、Kanab、Page周辺です。
詳しくはこちらのマップをご覧ください。
携帯の位置情報機能を使って行い、こちらも９ドルの抽選料がかかり、抽選結果はその日の19:15にメールで通知されます。
当選メールのタイトルには「Congratulations!」と記載されているので、これが当選のサインです。
当選者は4グループ、最大16人で、当選後は7ドルの入場料を支払います。
当選後の流れ、準備
説明会への参加
当選後、ザ・ウェーブ訪問前日に必ず説明会に参加し、許可証を受け取ります。
説明会は8:30からで、KanabまたはPageのオフィスで行われます。
Pageの説明会はアリゾナ州タイムで行われるので、時間には注意が必要です。
Kanabのオフィス
Pageのオフィス
持ち物の準備
説明会では、一人当たり4リットルの水、コンパスまたはGPSの携行が推奨されます。
他にも必要な物があれば、事前に準備しておきましょう。
以下は私が持って行ったものです。
- 許可証地図（説明会で提供され、日本語版もあります）
- パスポート
- 4Lの水（私は10月中旬だったので2リットルを持参）
- コンパスまたはGPS
- 昼食やおやつ
- 日焼け止め、サングラス、帽子
- カメラや携帯
ザ・ウェーブは往復で10キロのトレッキングが必要で、道なき道を進むことになります。日陰が少ないため、暑さや紫外線対策は欠かせません。
また、スマホのグーグルマップをGPS代わりに使用し、オフラインマップをダウンロードしておきました。
お手洗いはありませんが、駐車場にお手洗いがあるのと、かなり汗をかいたので問題ありませんでした。
車について
ザ・ウェーブへのアクセスには4WDが推奨されています。
私は時期的に降水確率が低かったため、2WDの車で行きましたが、雨季にはぬかるみが発生することもあるようです。
当日は晴れていたものの、予想以上にでこぼこ道で驚きました。
トレッキング当日の流れ
駐車場に着いたら、代表者の名前や車種、人数、許可証番号などを用紙に記入します。
私たちは9時にトレッキングを開始し、約2時間後の11時頃に目的地に到着しました。
途中、道を間違えて引き返したため、予定よりも少し時間がかかりました。
トレッキングコースにはポイントごとに看板がありますが、見逃しやすく、説明会でもらった地図にある目標がどれかわからず戸惑う場面もありました。
幸い、私の相方が地図に詳しかったため、帰り道も迷わずに戻ることができましたが、もし一人だったら大変だっただろうと思います。
道中では木陰で休憩を取り、おやつを食べながら体力を回復させました。
そして、いよいよザ・ウェーブに到着です。
到着した瞬間、その景色の美しさに息を呑みました。写真では伝わらない圧倒的な絶景が広がっていました。
道中の乾燥地帯も素晴らしかったですが、ザ・ウェーブの鮮やかさはそれまでとは全く異なり、驚きの連続でした。
ザ・ウェーブ周辺には日陰もあり、そこでお昼ごはんを食べて、再び来た道を戻ります。
帰りは12時前に出発し、13時には駐車場に戻りました。
かかった費用
- ザ・ウェーブ抽選 9ドル（¥1,372）
- ザ・ウェーブ入場料 14ドル（折半で¥1,057）
ザ・ウェーブに行ってみて
ザ・ウェーブへの道のりは、抽選から始まり、アクセスの困難さやトレッキングの過酷さを伴いますが、それらを乗り越えた先には、訪れる価値が十分にある絶景が待っています。
グランドサークルを訪れる際には、ぜひ挑戦してみてください。
