この記事は2024年2月に訪れた際の旅行記です。
ホーチミン市内から日帰りで参加できる「メコン川ツアー」は、南部ベトナムを訪れる旅行者にとって定番のアクティビティです。
川をクルーズするだけでなく、お寺の見学や民族音楽の鑑賞、名物料理の試食、さらには蛇とのふれあい体験まで、多彩な内容が詰まっています。
今回は、私が実際に参加したツアーの一日の流れを、体験を交えてご紹介します。
ツアーの予約と料金について
宿泊していたホーチミン市内のゲストハウスで前日に予約しました。
料金は695,000ドン(約4,300円)で、英語ガイド・移動・昼食・各種体験が含まれているため、とてもコストパフォーマンスが良いと感じました。
他にも同じようなツアーが催行されており、日本語ガイドが良い方はkkdayからも予約できます。
当日は朝7時半から8時ごろにホテルでピックアップがあり、参加者はエアコン付きの中型バスに乗って出発します。
ホーチミンからメコンデルタのエリアまでは約2時間の移動ですが、途中にトイレ休憩もあるため安心です。
ツアー開始
道中のガイドは仏教講座さながら
移動中、英語ガイドさんがベトナムの仏教や文化について絶え間なく話してくれて、宗教や歴史に興味のある人には学びの多い時間になります。
やや情報量は多めですが、聞き流しながら車窓の風景を眺めるだけでも、都市部とは違う素朴なベトナムの景色が楽しめます。
永長寺の見学|巨大仏像と多様な建築様式

最初の見学地は「永長寺(ヴィンチャン寺/Vĩnh Tràng Chùa)」という仏教寺院です。
敷地内には寝仏、立像、座像と、異なるポーズの巨大な仏像が複数並んでおり、そのスケールに圧倒されます。
寺院の建築様式はフランス、中国、ベトナムの様式が融合していて、装飾の細かさにも注目したいポイントです。
ガイドさんの簡単な説明のあとは自由時間があり、境内をゆっくり歩いて巡ることができます。
島に渡って蜂蜜ティーと蛇体験

永長寺の見学後は、バスでミトーの港まで移動し、大きなフェリーで川の中洲にある島へ向かいます。
島に到着すると、まずは蜂蜜入りの温かいお茶を試飲するコーナーがあります。
蜂蜜やロイヤルゼリーも販売されており、購入も可能です。
次に案内されたのが、蛇を首に巻いて写真を撮るという体験コーナーです。
希望者のみですが、ツアー参加者の多くがチャレンジしていました。
非日常的な体験として旅の思い出に残ります。
民族音楽を聴きながら南国フルーツを味わう

その後は、木陰の休憩スペースで民族音楽の演奏を聴きながら、ドラゴンフルーツやパイナップルなどの南国フルーツを試食する時間があります。
伝統楽器の音色と歌声に包まれながら、しばしのんびりとしたひとときを楽しめました。
手漕ぎボートで水上クルーズ

ココナッツ工場を出た後は、ヤシの木が生い茂る自然の中をしばらく歩いて、手漕ぎボートの乗り場に向かいます。
ここでは伝統的な木製の小舟に乗って、静かな支流をゆったりと進むクルーズ体験ができます。
ボートではノンラー(ベトナムの傘帽子)を貸してくれるため、気分はすっかり現地の人のような雰囲気に。
ジャングルのような自然の中を進むこの時間は、日常を忘れるほど穏やかでした。
ココナッツキャンディー工場の見学と試食


続いて訪れたのは、島の中にあるココナッツキャンディーの工房です。
スタッフの方がキャンディを手作りする様子を見学できるほか、できたてのキャンディを試食することもできます。
個包装されており、お土産としても人気です。
さらに、ハブ酒の試飲も可能で、好奇心旺盛な人には印象に残る体験となるでしょう。
名物・象耳魚のランチタイム

クルーズの後は、島内のレストランで昼食が用意されています。
メインはメコン川名物の「象耳魚(エレファントイヤーフィッシュ)」で、見た目は豪快ですが、さっぱりとしていて食べやすいです。
他にも揚げ春巻きやスープ、果物などが並び、量も味も満足度の高い食事でした。
レストランの敷地内にはワニや蛇の展示、小さなアスレチック設備などもあり、食後の散策にもぴったりの場所です。
帰りも快適にホーチミンへ
昼食後は中型の船でメインの港まで戻り、そこから再びバスに乗ってホーチミンへ。
市内には夕方17時ごろに到着し、宿の近くまで送迎してもらえるため、疲れもそれほど残らず、スムーズに一日を終えることができました。
まとめ:文化と自然を一度に体験できるメコン川ツアー
ホーチミン発のメコン川ツアーは、都市の喧騒を離れて、ベトナム南部の自然や文化に触れられるとても充実した内容のツアーです。
クルーズ体験はもちろん、仏教寺院の見学、伝統音楽の鑑賞、地元料理の試食など、さまざまな要素が1日に凝縮されていました。
英語ガイドのツアーではありますが、シンプルな英語が中心なので、英語が苦手な方でも安心して参加できます。
費用もリーズナブルで、1日をフルに使って楽しめるため、ホーチミン旅行の予定に組み込む価値は十分にあります。