この記事は2023年12月に訪れた際の旅行記です。
ヘルシンキとは
フィンランドの首都ヘルシンキは、北欧らしい美しい自然とモダンな都市文化が融合した魅力的な都市です。
バルト海沿いに位置し、豊かな歴史やデザイン性の高い建築物が並ぶ町並みが特徴です。
気候は寒冷で冬にはオーロラが見られるチャンスもありますが、夏は短くも過ごしやすい気温になります。
ヘルシンキはコンパクトな街なので、観光スポットも徒歩や自転車で回りやすく、初めて訪れる旅行者にもやさしい街です。
アクセス
ヘルシンキへのアクセスは非常に便利です。
日本からヘルシンキ・ヴァンター空港(Helsinki-Vantaa Airport)までは直行便もあり、約10時間半で到着します。
空港から市内までは電車やバスで30分ほどでアクセスでき、料金は片道5€程度です。
空港から市内中心部へは、タクシーも利用できますが、20~30€と少し割高です。
見どころ
ヘルシンキ大聖堂(Helsingin Tuomiokirkko)
白い美しい外観が青空に映えるヘルシンキ大聖堂は、ヘルシンキの象徴ともいえるランドマークです。
広場に面して建つ堂々とした姿は、まるで北欧の静謐な空気を体現したようです。
元々、ロシアの皇帝ニコライ1世を称えるために建設され、現在も地元の人々に愛されています。
大聖堂前の広場には観光客も多く集まり、様々なイベントも行われる人気のスポットで、冬にはクリスマスマーケットも開催されます。
入場は無料で、大聖堂内部の静寂な空間もぜひ堪能してください。
ウスペンスキー大聖堂(Uspenskin Katedraali)
丘の上にそびえ立つウスペンスキー大聖堂は、赤レンガの外観と金色のドームが印象的なフィンランド正教会の大聖堂です。
ロシア正教の影響を受けた建築様式で、内部には美しいイコンや豪華な装飾が施されています。
教会は高台にあるため、眺望も素晴らしく、フィンランド湾まで見渡せるポイントでもあります。
入場は無料で、異文化が融合した歴史を感じられるスポットです。
テンペリアウキオ教会(Temppeliaukion Kirkko)
「ロックチャーチ」として親しまれるテンペリアウキオ教会は、自然の岩盤をくり抜いて作られたユニークな教会です。
内部には岩の壁と銅のドームがあり、太陽の光が差し込むと幻想的な雰囲気が漂います。
音響が優れており、コンサートも行われるこの教会は、フィンランドのモダン建築の代表例です。
入場料は8€で、自然と建築が見事に融合した空間を体感できます。
カンピ礼拝堂(Kamppi Chapel)
カンピ礼拝堂は「沈黙の礼拝堂」とも呼ばれ、静けさの中で心を落ち着ける場所です。
外観は滑らかな木造のカーブを描いており、現代建築としても評価されています。
ヘルシンキ中心部の賑やかな街並みの中にありながら、内部に一歩入ると別世界のような静寂が広がり、忙しい旅行中の心のオアシスになります。
入場は無料ですので、短時間でも立ち寄ってみる価値があります。
エストニア・タリン
ヘルシンキから日帰りでエストニアの首都タリンに行くことも可能です。
フェリーで約2時間の道のりですが、片道15〜20€と気軽に行くことができます。
タリンは中世の雰囲気が色濃く残る街並みが美しく、「バルトの宝石」とも称されます。
旧市街はユネスコ世界遺産にも登録されており、石畳の通りや歴史的な建物が並ぶ光景はまるでタイムスリップしたかのようです。
フィンランドとは異なる魅力を持つタリンも、ヘルシンキ旅行のスケジュールにぜひ組み込んでみてください。
Kotiharjun Sauna(サウナ)
1928年創業のKotiharjun Saunaは、地元民にも愛されるヘルシンキ最古のフィンランド式サウナです。
18€ほどで入場でき、本格的なサウナ体験を楽しめるこの施設では、観光客だけでなく地元の人々と一緒に汗を流せるのも魅力です。
サウナ後にはタオル1枚で店の前にあるベンチでビール片手に外気浴をしたりと、フィンランド流のリラックス法を満喫できます。
サウナが日常に根付いたフィンランド文化を味わいたい方には外せない場所です。
オールドマーケット(Vanha Kauppahalli)
ヘルシンキ港近くのオールドマーケットは、19世紀に建てられた市場で、フィンランドの食文化を気軽に楽しめる場所です。
スモークサーモンやトナカイ肉のソーセージ、サーモンスープといった北欧ならではの食材や料理が並び、お手頃に味わえます。
フィンランドらしい食材を味わうもよし、お土産として買い求めるもよし、地元の雰囲気を感じることができるスポットです。
Hakaniemen Kauppahalli
オールドマーケットとは少し異なる、地元色が強いHakaniemen Kauppahalliは、地元の人々が日常的に利用する市場です。
新鮮な野菜や果物、地元の手作りパンや工芸品など、よりローカルな食材や商品が並んでおり、観光地らしい賑わいとは違った温かみを感じられます。
手頃な価格で地元のお菓子やスイーツも楽しめるため、観光地で疲れた時にふらっと立ち寄るのもおすすめです。
Stone’s(レストラン)
Stone’sはヘルシンキ中心部にある、クラフトビールとハンバーガーが楽しめる人気のレストランです。
地元の若者たちの間でも評判の店で、落ち着いた雰囲気の中でリラックスした食事を楽しむことができます。
ハンバーガーはどれもボリューム満点で、トナカイのハンバーガーも味わえます。
フィンランド産のクラフトビールも多く揃っており、美味しいビールと一緒に食事ができるので、ディナータイムにも最適です。
宿泊した宿
今回の滞在先として選んだのが、Sweetdream Guesthouseです。
6人ドミトリーに3泊して69ユーロというリーズナブルな価格が魅力です。
ベッドは少し軋むものの、幸い宿泊時は3人だけの利用だったので、快適に過ごせました。
共有トイレとバスルームが2つずつあり、混雑することもなく使いやすかったです。
徒歩圏内にKotiharjun Saunaがあり、サウナ好きな方には最高の立地です。
かかった費用
- ホテル 69€
- 交通費 3日券 18€
- テンペリアウキオ教会 8€
- サウナ 18€
- トナカイバーガー 23€
- 日帰りタリン旅行 フェリー代:36€、観光費:6€、食費:20€
治安について
ヘルシンキは北欧の中でも治安が良いと言われ、観光客にとっても安心して歩ける街です。
特に昼間はほとんどトラブルもなく、観光地や主要な駅周辺も比較的安全です。
ただ、夜間には酔っ払いやスリが出ることがあるため、大きなバッグや貴重品には気を付け、必要最低限の荷物で出歩くと安心です。
まとめ
ヘルシンキはコンパクトで美しい観光都市でありながら、豊かな自然と歴史が織り交ざった街です。
テンペリアウキオ教会やウスペンスキー大聖堂など独特の建築や、地元の雰囲気が漂うマーケットホール、そして地元文化に欠かせないサウナと、どの観光地も心に残る体験を提供してくれます。
宿泊施設もリーズナブルで、治安も良いため、初心者にも訪れやすいヘルシンキ。
観光も食もサウナも満喫できる最高の都市ですので、次の旅行先としてぜひ候補に加えてみてください。