この記事は2024年2月に訪れた際の旅行記です。
世界遺産にも登録されているホイアンには、歴史的な街並みやローカルグルメ、楽しいアクティビティがギュッと詰まっています。
のんびりした雰囲気の中で、自分のペースで過ごすには最高の町でした。
今回はそんなホイアンの魅力を、観光スポットごとにじっくり紹介していきます。
ホイアンとは
ホイアンは、かつて海上交易で栄えた港町。
16~17世紀には日本や中国、ヨーロッパとの貿易の拠点として栄え、「日本橋(来遠橋)」をはじめ、日本人町があった痕跡も残る町です。
現在はその美しい街並みが評価され、旧市街全体がユネスコ世界遺産に登録されています。
黄色い壁の建物や木造の家屋が並ぶ町並み、夜になると無数のランタンが灯る幻想的な光景など、歩いているだけで歴史と文化を肌で感じられます。
大型の観光地とは異なり、街全体にゆったりとした時間が流れており、歩くたびに新しい発見があります。
アクセス
日本からホイアンへ
ホイアンには空港がないため、まずは近郊の都市ダナンまで飛行機でアクセスします。
日本からダナンまでは、直行便(成田・関空)またはハノイ・ホーチミン経由の乗継便が主なルートです。
所要時間は直行便で約5〜6時間。
乗継便でも比較的スムーズにアクセスできます。
航空券は時期によって価格差がありますが、LCCを利用すれば比較的安価に渡航可能です。
旅行初心者でも比較的ハードルの低いアクセス手段が整っているのが魅力です。
ダナン空港からホイアンへの移動
ダナン国際空港からホイアンまでは車で約45分〜1時間ほど。
私はホイアン市内から空港への移動に、乗り合いバス(シャトルバン)を利用しました。
事前にネットで予約でき、私はklookから予約しました。
料金は828円でした。
ピックアップ場所は限られているけれど、ルート上ならホテルまで迎えに来てくれ、すごく助かりました。
また、前日にはLINEで最終確認の連絡もあり、安心して利用できます。
実は、空港からホテルへ向かう際には、現地の窓口で購入できるかと思い予約せずにいたところ、現地では購入できず、途方にくれました。
配車アプリやタクシーも利用できますが、乗り合いバスを利用される予定の方は、事前予約を忘れないようにしましょう。
ホイアン市内の移動手段
ホイアン市内は観光スポットがコンパクトにまとまっており、徒歩かGrabバイクでの移動が基本です。
私はGrabバイクを多用しましたが、運転手にチップや料金上乗せを交渉されることが多かったです。
夜間や利用者が多い時間帯では、アプリで表示されている金額よりも多く払う可能性があることを心得ておきましょう。
それでも、バイクなら観光地間をサクサク移動できて便利です。
道に迷う心配もなく、地元の風を感じながらの移動も旅の一部として楽しめました。
おすすめスポット
ホイアン旧市街:時が止まったような歴史の町並み

ホイアン観光のハイライトは、なんといっても旧市街の散策。
黄色い壁の古い建物や、ノスタルジックな雰囲気のカフェが立ち並ぶ通りは、歩くだけで写真映えします。
日本橋や福建会館など、見どころも豊富で、共通チケットで複数の施設が見学可能です。
特に夕暮れから夜にかけてのランタンが灯る風景は必見。
水路に浮かぶ灯籠と相まって、まるで映画の中に迷い込んだような美しさでした。
ココナッツボート体験:想像以上に楽しい

一番印象に残ったアクティビティが、ココナッツボート体験です。
ヤシの葉でできた丸いボートに乗って、水路をゆったりと進んでいきます。
のどかな風景を楽しむだけかと思いきや、現地スタッフによる激しい回転パフォーマンスやカラオケ付きの陽気な演出が。
観光地化されていて賛否はあるかもしれませんが、笑いが止まらないほど楽しかったです。
私は午前中に訪れましたが、日差しも穏やかで過ごしやすく、川沿いの風景もゆったり楽しめました。
料金は交渉制ですが、klook等のオンラインで予約するのがおすすめです。
写真もスマホでたくさん写真撮っていただき、スピンしたり揺らしたりとパフォーマンスも盛りだくさんでした。
所要時間は40分ほどです。
帰りはGrabのバイクがなかなか捕まりませんでしたが、車に変更するとすぐに手配できました。
ホイアン市場:ローカル感満点のお買い物スポット

旧市街の中心にある「ホイアン市場」では、新鮮な野菜や魚、衣料品、お土産品などが所狭しと並んでいます。
仕立て屋さんもあり、好みの生地で、好みのデザインでワンピースを作ったりと、オーダーメイドを楽しむ姿も多くみられました。
完成まで3, 4日かかるため、滞在初日にお店に行くことをお勧めします。
ホイアン・インプレッション・テーマパーク:夜のショーが必見

夜のエンタメを探している方におすすめなのが「ホイアン・インプレッション・テーマパーク」。
町の歴史や文化をテーマにした演出型テーマパークで、夜には大型の野外ショー『メモリーズ・オブ・ホイアン』が開催されます。
舞台は水上、出演者はなんと500人以上。
圧倒的なスケールと臨場感に驚かされました。
園内は広く、ドラえもんがいるエリアや雰囲気がよく思わず写真を撮りたくなってしまうようなエリア、ユニークなミニショーもあります。
ショーの1,2時間前に行って、園内を見て回るのがおすすめです。
チケットは60万ドン〜 で、私はココナッツボートとショーのエコ席のチケットのセットをklookで¥3,659で購入しました。
エコ席は、舞台から近く、より迫力あるショーを楽しめました。
ダナン
ホイアンを拠点にダナンへも日帰りで訪れました。
ダナンはビーチリゾートと近代的な都市の雰囲気が混ざり合った街で、ホイアンとはまた違った魅力があります。
おすすめグルメ
ホワイトローズ:ホイアン名物点心グルメ

ホイアン名物の一つが、白くて小ぶりな蒸し餃子「ホワイトローズ」。
もちもちした皮と、エビや豚ひき肉のあっさりした味わいが絶品です。
旧市街には「White Rose Restaurant」という本家のお店があり、観光客にも人気です。
注文が入ってから包むというこだわりもあり、出来たての一皿は熱々でとても美味しかったです。
見た目も可愛く、味も上品なので、ベトナム料理初心者にもおすすめです。
Bánh Mì Phượng:世界が認めた絶品バインミー
ホイアンのバインミーといえば、やっぱり外せないのが「Bánh Mì Phượng(バインミー・フーン)」。
かの有名シェフ・アンソニー・ボーディンが絶賛したことで一躍有名になったお店です。
昼どきには行列ができますが、回転は早く、テイクアウトも可能。
私はレバーパテと豚焼肉のミックスをチョイス。
香ばしいバゲットに濃厚なパテ、シャキシャキ野菜と甘辛ソースが絶妙にマッチしていて、まさに絶品です。
お店の外には簡易ベンチもあり、観光の合間にサクッと食べられます。
Cơm Gà Xí Hội An:地元で愛されるホイアン風チキンライス

「コムガー」はベトナム各地で食べられる庶民の定番ごはんです。
私は「Cơm Gà Xí Hội An」というローカル食堂で味わいました。
観光地価格ではなく、地元民にも愛されている名店です。
料金は25,000ドンで、柔らかく茹でられた鶏肉と、鶏出汁で炊いたごはんが絶妙なバランスで、口当たりはあっさりなのにしっかり旨味がありました。
ピリッと辛いチリソースを少し足すと味にアクセントが出てさらに美味しくなります。
Quán Cao Lầu Thanh:本場で味わう伝統麺カオラウ

ホイアン名物のローカル麺といえば「カオラウ(Cao Lầu)」。
米麺のようでいて、もっちりとした独特の歯ごたえが特徴のこの料理は、実はホイアンの井戸水でないと本物が作れないと言われているんです。
「Quán Cao Lầu Thanh」は、昔ながらのレトロな雰囲気の食堂で、観光客向けというよりは地元の人に愛されているお店。
私は「Quán Cao Lầu Thanh」が定休日でお休みだったため、近くにある「Cao lầu Bá Lễ」でいただきました。
甘辛いチャーシュー、香ばしい揚げワンタン、たっぷりの香草と混ぜて食べるカオラウは、ホイアンならではの味です。
しっかり食べ応えがありながらも油っこくないので、胃にもやさしいごはんでした。
宿泊した宿

今回宿泊したのは、Backhome Hostel & Bar。
清潔感のあるドミトリーで、スタッフもフレンドリー。
朝食付きで1泊たったの432,000VND(約2,600円)と、コスパも抜群でした。
立地も旧市街から徒歩圏内で便利です。
まとめ
初めてのホイアン一人旅でしたが、グルメ、歴史、アクティビティとバランスよく楽しめて大満足の滞在でした。
Grab交渉や市場での値段交渉など、少しのスキルは必要ですが、それも旅のスパイスです。
人混みに疲れた人や、静かな町で自分のペースで旅したい人にとって、ホイアンは理想的な場所です。
風情ある街並みに癒され、美味しいローカル料理に舌鼓を打ち、地元の人々の優しさに触れる、そんな旅をしたい方にはぴったりです。
節約派や旅行初心者の方にも自信を持っておすすめできるホイアン、ぜひ一度訪れてみてください。