旅といえば、やっぱりトラブルはつきもの。
特に女性一人旅では、より一層注意すべきことがたくさんあります。
今回は、私が半年間の世界一周旅行中に実際に経験したトラブルについてお話ししていきます。
【予約・スケジュール編】
飛行機をダブルブッキング
世界一周の計画を立てる中で、ある日とんでもないミスをしてしまいました。
なんと、同じ工程の飛行機を2つ予約してしまったのです。
当時の私は、毎日のように次の目的地へのフライトや宿の予約に追われていて、「どれを予約したのか」「どれが未予約なのか」をしっかり把握できていませんでした。
被ってしまったのは、年末に予定していたロンドンからニューヨークへのフライト。
1件は航空会社の公式サイトから、もう1件は「DOHOP」というサイトから予約してしまっていました。
普段なら利用しないような予約サイトで購入してしまったことも、焦っていた当時の私には確認する余裕がなかったのかもしれません。
それ以降は予約が完了次第、旅程を管理しているツールに詳細をメモするようにしました。
ツアーと夜行バスをダブルブッキング!
ウユニでは、念願のウユニ塩湖で星空を観るために一泊しました。
最終日の夜はラパス行きの夜行バスを予約済みだったのですが、乾季だったため夜だけのツアーはなく、代わりに「サンセット&スターライトツアー」に申し込みました。
ところが、あとでスケジュールを見直すと、ツアーの終了予定時間が21時、バスの出発時間も21時…。
慌てて旅行会社へ事情を説明しに行くと、ツアーを少し早めに終わらせてくれることになり、さらにバス乗り場まで送ってくれることになりました。
加えて、バス会社にも連絡してくださり、「少し遅れても大丈夫」とのこと。
無事にバスに乗れたのは周囲の人たちのおかげでしたが、旅中は予定を詰め込みすぎないようにすることの大切さを改めて実感しました。
ツアーに置いていかれかける
クスコ発のレインボーマウンテンツアーでは、ホテル名の聞き間違いからピックアップされないというトラブルが。
私が宿泊していたのは「Hidden Garden」でしたが、スタッフに口頭で伝えたところ、「Hilton Garden」と聞き間違えられてしまっていたようです。
ツアー会社のスタッフが柔軟に対応してくださり、なんとか迎えに来てもらえて無事参加できました。
夜行バスが2時間どころか5時間遅れる
ラスベガスからロサンゼルスへの移動は、Flixbus公式サイトから予約したグレイハウンドのバスでした。
まず、前日の深夜に突然乗車場所の変更連絡が届き、予定を組み直すことに。
変更後のバス停に行ったものの、一向にバスは来ず。
24時発の予定が26時に変更され、実際に到着したのは朝5時過ぎでした。
しかも、チケットのバーコードがエラーで読み込まれず、私と同じように乗れない人がバス1台分も…。
運転手さんは「コールセンターに連絡してくれ」の一点張り。
最終的に、一人旅の人が数名だけ乗車可能となり、私はなんとか乗ることができました。
こういったトラブルは避けにくいですが、事前に運行会社の評判や口コミを確認する大切さを感じました。
飛行機に乗り遅れそうになる
インド・ニューデリー空港からシンガポール行きの便でもヒヤッとしたことが。
搭乗ゲートを一度確認してからラウンジで過ごしていたのですが、直前でゲート変更の案内がありました。
広い空港内で迷いながら向かうと、なんと「CLOSE」の表示。
近くにいたスタッフに声をかけても「自分は関係ない」と相手にされず…。
必死に頼み込むと、渋々調べてくれて、実は別の近くのゲートが正しかったことが判明。
なんとか搭乗できました。
【移動・交通編】
国境を越えられない
世界旅行に出て、最初に遭遇した大きなトラブルがこちら。
「国境を越えられない」問題でした。
舞台は、ブラジルとアルゼンチンの間にあるイグアスの滝。
私は、ブラジル側のフォス・ド・イグアス空港に夕方到着し、アルゼンチン側のプエルト・イグアスにそのままタクシーで向かうつもりでした。
事前の情報では「タクシーで国境を越えられる」と聞いており、日本にいるときに配車アプリで料金も確認済み。
ところが実際に空港に着いてみると、アプリ上では車がたくさん表示されているのに、どの車も実際にはつかまらないのです。
仕方なく空港のタクシー乗り場にいた運転手に声をかけると、なんと片道たった30分程度の距離にも関わらず、150レアル(約50ドル)と言われてびっくり。
理由を聞いてみると、「片道だけの乗車で国境を越えると戻りの客が拾えないから、どうしてもこのくらいになる」とのこと。
結局、予算オーバーだったためその日は空港近くの宿を取り直し、翌朝にバスで国境を越えることにしました。
空港から移動できない
もうひとつ、リサーチ不足で困ったのがベトナム・ダナン空港からホイアンへの移動でした。
世界旅行も終盤に差しかかり、旅に慣れてきたせいか油断してしまっていた部分もあります。
ダナン空港からホイアンまでは、複数のシャトルバス会社があるという情報があり、当日空港でチケットを買えばいいと思っていました。
ところが、いざ到着してみると、どこにもチケットカウンターが見当たらないのです。
オンライン予約もその場ではできず、配車アプリで表示される車は驚くほど高額。
荷物がなければバイクで移動する選択肢もありましたが、大きなキャリーケースを持っていたため難しい状況でした。
どうしようかと困っていたところ、たまたま近くにいたベトナム人の方が私の様子を見て心配してくれ、30万ドン(約1,800円)で車を手配してくれました。
あのときの親切には本当に感謝しています。
荷物が受け取れない!?
ラパスからクスコに向かう夜行バスの乗り継ぎでもトラブルが。
途中で乗り継ぎ便が変更になり、バス会社のスタッフに新しいチケットをもらいました。
しかし、荷物の引換券は古いチケットに付いていたため、新しいバスを降りる際に「そのチケットじゃ荷物は渡せない」と言われてしまいました。
しかも、スペイン語しか通じないスタッフの方とのやりとりに苦戦。
幸い、同じ状況だった現地の方がスタッフに説明してくれたおかげで、無事荷物を受け取ることができました。
荷物を預ける場所がない
カナダのモントリオールからナイアガラへ向かう際、トロントで夜行バスを乗り継ぐ必要がありました。
ところが、トロントに到着してみると、コインロッカーも荷物預かり所もない!
しかも早朝だったため、どこも営業しておらず、やむなく10kg以上のリュックを背負ったままナイアガラ観光をする羽目に。
【通信・スマホ・金銭編】
スマホが突然壊れる
エクアドルのキトで観光中、突然スマホの電源が入らなくなりました。
旅行中は楽天モバイルのスマホと、AiraloのeSIMを入れたスマホの2台持ちだったのですが、エクアドルでは楽天モバイルが圏外。
そのため、AiraloのeSIMをもう一台に移してなんとか乗り切ることに。
後日カナダのApple Storeで見てもらうと、保証切れで500ドルの修理費がかかるとのこと。
実はこのiPhone、日本出発直前に交換したばかりのもので、帰国後にAppleに事情を説明すると、無償で対応してもらえました。
改めて、スマホの2台持ちは心強いと実感した出来事でした。
4Lの水とポテチ2袋で1,800円!?
チリに到着したばかりで、まだ現地通貨のレートを把握していなかったときのこと。
ウユニ塩湖へ向かう2泊3日のツアーに備え、水やおやつを買おうと近くのお店へ。
ところがそのお店には値札がなく、店員さんの言い値で12,000チリペソを支払いました。
宿に戻って日本円に換算してみると、なんと約1,800円。
買ったのは4Lの水とポテトチップス2袋だけなのに…。
この経験をきっかけに、それ以降は新しい国に入ったらまずレートを確認することを徹底するようになりました。
【人間関係・治安トラブル編】
ローマで知らない男性にハグされそうに
ローマの人気ピザ店を訪れたときのこと。
あいにくの停電で店内が真っ暗な中、スマホのライトを頼りにトイレに向かいました。
戻る途中で男性に話しかけられ、世間話をしたあと別れ際にハグとキスを求められる展開に…。
とっさに顔をそむけたことで頬で済みましたが、暗い場所で体格のいい男性からハグやキスをされそうになるのは本当に怖かったです。
それ以降は、薬指に指輪をはめたり、「パートナーがいる」と嘘をついたりして自己防衛するようにしています。
出国審査でインスタを聞かれる
モロッコのタンジェ空港の出国審査では、審査官からなかなかスタンプを押してもらえず…。
何を聞かれるのかと不安になっていると、「アジア人女性の顔が好きなんだ。友達になろうよ。インスタ教えてよ」と言われて唖然。
他の人はすぐに通してもらっていたので、まさか自分が軽いナンパのようなやりとりを審査官とすることになるとは思いもしませんでした。
知らないおばさんと一緒にトイレに入る
「インドへ向かう飛行機に乗った瞬間からインドは始まっている」とよく言われますが、まさにその体験をしました。
アブダビからインドへ向かう便の待ち時間中、トイレに並んでいたところ、個室が1つしかなく、利用中の高齢女性がなかなか出てこない。
私の前に並んでいた女性が、時間がないからと個室内に一緒に入るよう勧めてきて、手を洗っている間に用を足すよう促されました。
後ろにも人が並んでおり、場の空気に押されてしまい、つい座ってしまったという不思議な体験でした。
【体調・衛生トラブル編】
シェムリアップで3日間の全身かゆみ
カンボジア・シェムリアップの宿の屋上プールで軽く泳ごうと入ったのですが、水質がとても悪くゆったり使っていました。
その際に、同じプールに居合わせた方と仲良くなり、プールの中でで話し込んでしまい、気づけば3時間経過。
翌日から全身のかゆみが始まり、いくら保湿しても治らず、薬局で薬をもらってやっと落ち着きました。
念願のプールでしたが、油断は禁物ですね。
【番外編:日本では考えられない出来事】
これは18歳のときにロサンゼルスへ短期留学した際のこと。
友人と買い物をしていた帰りに、20分ほど歩いてリトルトーキョーへ向かうことに。
話しながら歩いていると、周囲の雰囲気が急変。
浮浪者が増え、治安の悪そうな空気に変わっていきました。
あとで長期滞在者の方に話すと、「そこはスキッドロウだったかもしれない」とのこと。
ロサンゼルスは徒歩での移動が危険なエリアもあるので、慎重に行動すべきだったと反省しました。