この記事は2023年11月に訪れた際の旅行記です。
サハラ砂漠とは
サハラ砂漠はアフリカ大陸北部に位置する世界最大の砂漠で、面積はアメリカ合衆国とほぼ同じです。
アフリカ大陸の1/3を占める程の大きさで、モロッコ以外にも北アフリカの11ヶ国にまたがっています。
モロッコでサハラ砂漠へ行くには、マラケシュ又はフェズからツアーで行くことができます。
私はマラケシュからフェズへ向かう途中で、メルズーガを通って旅をする3日間のサハラ砂漠ツアーに参加しました。
このツアーでは、アイトベンハッドゥやトドラ渓谷を訪れたり、キャメルライドやベルベル人の砂漠キャンプを楽しみました。
ここからはツアーの予約やツアー当日の流れをご説明していきます。
ツアーの予約
価格は予約する場所によってさまざまで、宿泊した宿では1200DHでしたが、100€、95€、900DH、さらにフェズまでの移動手段が自己手配でメルズーガまでのツアー代だけで70€と様々でした。
通貨換算は1€10DHのようで、当時のレートではDHで払った方がお得でした。
また、フェズまでの移動手段が自己手配の場合は、タクシーやバスに交渉することになり、料金トラブルになることも多いようなので避けた方がよさそうです。
マラケシュの旧市街にある旅行会社を何件か回り、その中で値段も交渉せず最安値で案内してくださった店で予約をしました。
ツアーの流れ
ピックアップ
私のホテルへのピックアップ時間は7:10-40の予定で、7:15にはお迎えが来ました。
そこからほかの送迎車も1か所に集まり、それぞれのツアーごとに別の車に乗り換え、ツアーが始まります。
ツアー代金は車を乗り換える際にそれぞれ支払いました。
私は全額こちらで支払いましたが、中には前金はツアー会社に支払い、残りを支払う人もいました。
アトラス山脈
マラケシュを出発して約2時間半、サハラ砂漠ツアーの最初の見どころに到着です。
途中で展望台で停車し、アトラス山脈からの景色を眺めながら小休憩をしました。
展望台ではたくさんのモロッコ土産が並んでいました。
アイトベンハッドゥの集落
展望台からさらに2時間走り、アイトベンハッドゥの集落に到着しました。
アイトベンハッドゥの集落はユネスコ世界遺産に登録されており、数々のハリウッド映画のロケ地にも利用されています。
こちらに訪れた時刻は12時半ごろで、とにかく暑かったです。
気温はそれほどでもないのですが、とにかく日差しが強く、じりじり焼かれているような感覚でした。
駐車場からアイトベンハッドゥの集落に向かう際に、浅い川を通っていくのですが、そこには地元の子どももたちが待機しており、エスコートし、チップをせがみます。
アイトベンハッドゥの集落は城塞に囲まれた居住地区になっており、最上階に行くにはたくさんの階段を上ります。
暑い中、苦労して最上階から見た景色はなかなか良かったです。
その後は炙り絵の制作過程を見学します。
炙り絵は砂糖入りの紅茶、クミン、インディゴで描かれていて、火で炙ると茶色が浮かび上がります。
その後はスカーフ屋さんへ行きます。
こちらではスカーフの巻き方もレクチャーしていただきました。
一般に出回っているスカーフは染料の違いから色落ちしやすいとのことでしたが、このお店の染料は水を含んでも落ちないと実演販売し、ツアーに参加した1/3の人がここでスカーフを購入していました。
このお店ではディスカウントはないそうですが、このお店で知り合った中国人の女性の方が上手にディスカウントされていて、便乗して130DHのところを120DHで購入しました。
ランチタイム
3時過ぎにようやくランチ会場に到着しました。
ランチはツアー代金には含まれておらず、高めのレストランに案内されます。
私の参加したツアーの方はメニューを見るなり、高いと言い店を出て、近くにある安いお店で食事をしていました。
バラの谷
バラの谷で小休憩をしました。
ここではなぜかBonjourって現地の子供達に挨拶される不思議な場所でした。
展望台があり、登るときれいな街並みが見られました。
1泊目の宿
20時過ぎにようやくホテルに到着しました。
一人参加だったので、相部屋で中国人の女性と同じお部屋になりました。
Wi-Fiはありましたが、ロビーのみ使用できました。
晩ご飯はツアーに含まれていて、タジン鍋とパン、スープ、デザートが出てきました。
1つのタジン鍋を5人でつつくので、量は少なめでした。
朝ごはんもツアー代に含まれており、このホテルで朝食を摂りました。
朝ごはんはパンとジャム、ゆで卵がありました。
2日目出発
朝8時に出発し、展望台やトイレ休憩と今日はこまめに止まってくれます。
展望台ではみんなで写真を撮りました。
トドラ渓谷
11時前にトドラ渓谷に到着しました。
谷間になっているので、ビル風のような風が吹いていて、日陰になっているので寒かったです。
この川の水は飲めるようで、地元の人はお水を汲んでいました。
ベルベル人の村
ここでは道なき道をあるいて、トドラ渓谷の近くにあるベルベル人の村にきました。
ベルベル人の住居や暮らしを見学した後はテキスタイルのお店に来ました。
いろいろなテキスタイルを広げて見せてくださるのですが、ムズムズしてくしゃみと鼻水がとならなくなり、途中で断念しました。
ランチタイム
2日目の15時にランチタイムです。
昨日は案内されたお店の近くに他のお店もあったので、他の安いお店に行っていたのですが、今回は他にお店もなかったので、みんな渋々こちらで昼食をとりました。
お値段はセット料理だと100DH、単品だと90DHでした。
気になるお味はカレー風味で、麺は短くて柔らかく、おいしくはありませんでした。
サハラ砂漠へ
サハラ砂漠に到着しました。
ここからはキャメルライドをして、ベルベル人の砂漠キャンプへ向かいます。
キャメルライドは動物に乗り慣れていない人や男性はわーきゃー楽しそうに叫びながら乗っていました。
慣れてくると景色を楽しむ余裕も出てきて、ラクダの上から見るサンセットは格別でした。
2日目の宿
ベルベル人の砂漠キャンプに着きました。
私は1番お安いスタンダードなテントに宿泊しました。
テント内は簡易的で、お部屋の中にトイレとシャワーがありましたが、ドアやカーテンはなく覗くと丸見えでした。
また、シャワーはかなり冷たく、水圧も低かったので、ボディーシート島で体を拭く程度に抑えた方が良さそうです。
キャンプ内にWifiはありませんが、電波はあり4Gは問題なく使えました。
しかし、コンセントがあっても機能していないものも多いため、モバイルバッテリーがあると安心だと思います。
ディナータイム
晩ご飯は麺料理がでました。
食後にはベルベル人の演奏を聴きながらまったりと過ごしました。
夜中はかなり冷えますが、布団は毛布しかないので、ダウンを着て寝ました。
朝ごはん&キャメルライド
朝ごはんは5時からと言われていましたが、5時半過ぎに始まり、出発時間は6時とのことでしたが、7時前発でした。
朝ごはんはパンやフルーツで、数に余裕がないようで遅い時間に来た人は食べれない人もいました。
キャンプからの帰りは、ラクダに乗るか、100DHでジープを選べました。
多くの人が昨日のお尻の痛さを思い出し、ジープを選んでいましだが、私はラクダで帰りました。
帰りは1時間ほどキャメルライドし、お尻の皮が剥けてしまいました。
しかし、それも含めて楽しい思い出で、ラクダとも仲良く慣れたのでよかったです。
ランチタイム
最終日のランチも観光地価格のお店へ来ました。
クスクスを頼み、デザートもついて90DHでした。
猿山
最後のスポットは猿山です。
お猿が沢山いて、中には喧嘩をしている猿もいたので少し怖かったです。
フェズに到着
17時半にフェズに到着しました。
到着したのはこの辺りです。
ツアーに参加してみて
ツアーの感想
見どころ盛りだくさんの2泊3日でした。
お昼ご飯の時間や価格設定であったり、ベルベル人の砂漠キャンプのテントのクオリティ等、不満もありましたが、それ以上に楽しいことが盛りだくさんのツアーでした。
特に、朝日や夕陽を見ながらのキャメルライドは忘れないない経験になりました。
持ち物や事前の準備
- 水分
- 軽食
- 現金(昼食や途中で購入するお土産代)
- 日焼け止め
- サングラス
- 帽子
- スカーフやマスク等、砂から顔を守れるもの
- 防寒着
- ボディシートやクレンジングシート
- モバイルバッテリー
かかった費用
- ツアー代 900DH(¥13,353)
- 2日目ランチ 90DH(¥1,335)
- 3日目ランチ 90DH(¥1,335)
- スカーフ 120DH(¥1,818)
- アイトベンハッドゥの集落で子どもへのチップ 6.5DH(¥96)
- ガイドさんへのチップ 50DH(¥742)
- トイレ代 2DH(¥30)