この記事は2023年12月に訪れた際の旅行記です。
パリとは
パリはフランスの首都であり、世界中から観光客が訪れる人気の都市です。
エッフェル塔やルーブル美術館、ノートルダム大聖堂など、数々の歴史的建造物と文化的施設が点在し、芸術やファッション、美食の中心地としても知られています。
街並みは美しく、セーヌ川沿いを歩くだけでもパリの魅力を存分に感じることができます。
パリへのアクセス
高速鉄道
パリはヨーロッパ各国からの高速鉄道網が発達しており、ロンドンからユーロスターで約2時間半、ブリュッセルからは約1時間半でアクセス可能です。
また、フランス国内でもTGV(高速鉄道)を利用すれば、リヨンやマルセイユ、ストラスブールなど主要都市からも短時間でパリに到着します。
高速鉄道は快適で、風景を楽しみながらの移動も魅力の一つです。
私はTGVを利用して、バルセロナからパリまで約6時間半、69€(¥11,083)で移動しました。
空港からのアクセス
パリにはシャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港の2つの主要空港があります。
シャルル・ド・ゴール空港から市内へのアクセスは、RER B線の電車を利用するのが便利で、所要時間は約35分です。
また、バスやタクシーも利用可能です。
オルリー空港からは、オルリーバスやオルリーベール(Orlyval)とRER B線を組み合わせた移動方法が一般的です。
ミュージアムパス
パリを効率よく観光するには、パリミュージアムパスの購入がおすすめです。
このパスを持っていれば、エッフェル塔やルーブル美術館、凱旋門、オルセー美術館など、多くの観光スポットに優先入場が可能です。
パリの観光名所を効率よく回りたい方には非常にお得で便利なパスです。
私もこのパスを利用して、短期間で多くの名所を巡りました。
見どころ
エッフェル塔
エッフェル塔はパリの象徴であり、訪れるべき観光スポットのひとつです。
塔の上からは、パリ市内を一望できる絶景が広がり、昼と夜の両方で異なる美しさを楽しむことができます。
エッフェル塔の魅力の一つが、毎晩の「シャンパンフラッシュ」です。
この光のショーは、夜の9時から深夜1時までの間、毎正時に約5分間点灯します。
エッフェル塔がシャンパンの泡のようにパリの夜空に輝く様子は、幻想的な光景です。
私がこのシャンパンフラッシュを楽しんだのは、トロカデロ庭園からでした。
トロカデロ庭園は、エッフェル塔を背景に素晴らしい写真を撮ることができる人気のスポットで、シャンパンフラッシュを鑑賞するのにも最適な場所です。
広い庭園からの眺めは、光り輝くエッフェル塔が一層美しく、心に残る夜景を楽しむことができました。
凱旋門
シャンゼリゼ通りの西端に位置する凱旋門は、ナポレオンの勝利を記念して建設されました。
凱旋門の頂上からは、放射状に広がるパリの街並みが見渡せ、特に夜景は息をのむ美しさです。
近くにはショッピングスポットやカフェも多く、観光の合間に立ち寄るのも良いでしょう。
ノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂は、ゴシック建築の最高傑作と称される歴史的な建造物です。
その壮大な外観と繊細な彫刻は、訪れる人々を圧倒します。
残念ながら、私が訪れた際には大聖堂が工事中で、内部の見学ができませんでした。
2019年の火災の影響で、大規模な修復作業が進められており、内部は立ち入り禁止となっていました。
しかし、外観だけでもその壮麗さを十分に感じることができ、工事中の仮設のスクリーンを通しても大聖堂の美しさを感じることができました。
セーヌ川沿いに位置しており、散策中に立ち寄るのにも最適です。
サントシャペル
サントシャペルは、パリの中でも特に美しいゴシック建築の宝石とされる場所で、その華麗なステンドグラスが大きな魅力です。
13世紀に建てられたこの礼拝堂は、ルイ9世のために造られ、旧約聖書の物語を描いたステンドグラスが窓全体を彩っています。
光が差し込むと、これらのガラスが色とりどりに輝き、まるで神秘的な空間に包まれたような感覚を楽しむことができます。
私が訪れた際には、サントシャペルの入り口でセキュリティチェックが厳しく、入場に約30分かかりました。
そのため、時間指定のチケットを持っていても、入場の際には十分な時間を見込んで訪れることをお勧めします。
また、日本語の解説も提供されており、ステンドグラスについて詳しく学ぶことができました。
ルーブル美術館
ルーブル美術館は、世界最大の美術館として、数々の名作を所蔵する芸術の殿堂です。
その広大な館内には、古代エジプトの遺物からルネサンスの傑作まで、実に多様な展示があります。
「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」など、有名な作品が多く展示されており、訪れる人々に強い印象を与えます。
私が訪れた際には、開館時間に合わせてルーブル美術館に到着しました。
そのため、「モナリザ」を真っ先に観ることができ、長時間の列に並ばずに済みました。
開館直後の比較的人が少ない時間帯に訪れることで、混雑を避けてゆっくりと作品を楽しむことができました。
ただし、美術に関する知識が限られていたため、どの展示物に特に感動すべきかを見極めるのが難しく感じました。
それでも、ルーブル美術館には美しい展示がいくつもありました。
特に宝石が展示されているゾーンは華麗で、展示されているジュエリーの輝きが一際印象的でした。
ルーブル美術館はその規模と収蔵品が豊富であり、事前に見どころを調べ、より楽しむためのプランを立てると良いでしょう。
オルセー美術館
オルセー美術館は、かつての駅舎を改装して作られた美術館で、19世紀末から20世紀初頭にかけての印象派の作品が多く展示されています。
美術館に入ると、その広さに驚かされますが、展示の配置や雰囲気がとても良く、楽しみながらあっという間に回ることができました。
有名な作品は主に6階に展示されており、モネ、ルノワール、ゴッホなどの印象派の傑作が揃っています。
これらの作品を目当てに訪れる人も多いですが、1階や2階の展示も見ごたえがありました。
特に、初期の印象派やリアリズムの作品が多く展示されており、それぞれ異なる時代やスタイルのアートを楽しむことができました。
オランジュリー美術館
オランジュリー美術館は、クロード・モネの「睡蓮」シリーズが展示されていることで有名です。
壁一面に広がる大作は、まるで水面に浮かぶ蓮の花のように美しく、訪れる者を圧倒します。
比較的小規模な美術館なので、じっくりと作品に向き合うことができます。
私が訪れたのは朝9時30分頃でしたが、その時間だと10分も並ばずにスムーズに入場することができました。
しかし、10時30分頃に美術館を出る頃には、入り口に行列ができ始めていたので、オープン直後に訪れるのが混雑を避けるコツだと感じました。
ピカソ美術館
ピカソ美術館は、20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソの作品を集めた美術館です。
彼の初期の作品から晩年の作品まで、幅広いコレクションが展示されており、ピカソの多彩な才能を感じることができます。
また、美術館自体も歴史的な建物に位置しており、展示作品とともにその魅力を楽しめます。
ピカソ美術館では、訪問時に別の展示が開催されており、ピカソの作品が展示されていたのは地下室の一部だけでしたが、それでもピカソの多様な作品を楽しむことができました。
展示スペースは限られていましたが、絵画や彫刻、デザインなど、ピカソの多彩な創作活動を垣間見ることができ、彼の作品の幅広さに驚かされました。
Hôtel de la Marine
Hôtel de la Marineは、18世紀に建てられた歴史的な建物で、最近では美術館として公開されています。
内装は豪華で、当時のフランスの貴族文化を垣間見ることができます。
私はパリミュージアムパスの対象施設で、時間があり見学しましたが、予想以上に素晴らしい体験ができました。
日本語対応の音声ガイドがあり、物語調で進む解説がとても面白かったです。
豪華な内装に圧倒され、特にベルサイユ宮殿よりも豪華だと感じる部分が多くありました。
パリ装飾美術館
パリ装飾美術館は、家具やインテリア、ファッションなど、装飾芸術に特化した美術館です。
展示品は時代ごとに分かれており、パリのデザイン文化に触れるには絶好の場所です。
コンシェルジュリー
コンシェルジュリーは、パリの歴史を感じることができる特別な場所です。
もともとフランス王家の宮殿だったこの建物は、フランス革命時に監獄に改装され、多くの囚人が収容されました。
その中でも有名なのがマリー・アントワネットで、彼女が処刑前に過ごした牢獄を見学することができます。
私もサントシャペルの横にあったので、何も知らずに立ち寄ってみたのですが、その歴史に驚かされました。
ポンピドゥーセンター
ポンピドゥーセンターは、パリで一度は訪れてみたいユニークなアートスポットです。
外観はまるで巨大なパイプや通路が絡み合った建築作品のようで、初めて目にすると「これが美術館?」と思ってしまうほど個性的です。
中に入ると、20世紀から現代に至るまでのさまざまなアート作品が待っています。
私が訪れたときには、ミロの鮮やかでユーモラスな作品が展示されていて、その独特な世界観にすっかり引き込まれてしまいました。
ミロの展示だけでなく、ポンピドゥーセンターではピカソやカンディンスキーなどの有名なアーティストの作品も見られるので、いろんなスタイルのアートを楽しめるのが魅力です。
展示は常設展だけでなく、時期ごとに変わる特別展も充実しています。
アートに詳しくなくても、見ているだけで楽しめる作品がたくさんありますよ。
さらに、ポンピドゥーセンターにはアートだけでなく、映画館や図書館、カフェなどもあります。
美術館の屋上からは、エッフェル塔やパリの街並みを一望できる展望台があり、アート鑑賞の合間に素晴らしい景色を楽しむことができます。
Galerie Vivienne
Galerie Vivienneは、19世紀に建てられたアーケードで、美しいモザイクの床やガラスの天井が特徴です。
ショップやカフェが並んでおり、ショッピングや休憩に最適なスポットです。
歴史的な建物の中で、パリのエレガントな雰囲気を楽しむことができます。
周辺の道路もライトアップしており、幻想的でした。
ベルサイユ宮殿
パリ郊外にあるベルサイユ宮殿は、豪華な庭園と広大な敷地を誇り、フランスの絶対王政時代の栄華を感じることができる場所です。
アクセスは、パリ市内からRER C線を利用して約40分ほどで到着します。
宮殿内部の鏡の間は特に有名で、美しい装飾が施された広間は訪れる価値があります。
ベルサイユ宮殿のもう一つの見どころは、広大な庭園です。
ここには幾何学模様に整えられた植栽や噴水、彫刻が並び、その規模に圧倒されます。
庭園をさらに進むと、マリー・アントワネットが自らのために建てた「ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の村里)」があります。
この村里は、彼女が宮廷の喧騒から離れて過ごすための牧歌的な空間で、農家や水車小屋、畑が再現されています。
ここは宮殿の豪華さとは対照的に、素朴で美しい場所です。
ベルサイユ宮殿の敷地内には、「大トリアノン宮殿」という別の宮殿もあります。
これはルイ14世が休息のために建てたもので、ベルサイユ宮殿よりも小規模ですが、そのシンプルで優雅なデザインが特徴です。
ピンク色の大理石が使われた柱や、フランス式庭園が美しく調和しています。
モンサンミッシェル
モンサンミッシェルは、パリから少し足を伸ばして訪れたい観光地の一つです。
海に浮かぶ小島に立つ修道院は、まるで絵画のような風景を生み出します。
潮の満ち引きによって姿を変えるこの場所は、一生に一度は訪れたいとされる神秘的なスポットです。
おすすめのレストラン
Le Capucine
Le Capucineは、パリの中心部でクラシックなフランス料理を楽しめる素敵なレストランです。
店内はエレガントでパリらしい雰囲気に満ちており、観光の合間に立ち寄るのに最適な場所です。
私が訪れたときには、期待していたタルタルステーキをいただきました。
臭みが全くなく、とても美味しく、食事の時間を心から楽しむことができました。
Bouillon Chartier
Bouillon Chartierは、パリで本格的なフランス料理をリーズナブルに楽しめる老舗レストランで、1896年に創業されて以来、地元の人々や観光客に愛されています。
パリの伝統的な食文化を味わいたい方には特におすすめで、歴史ある内装やフレンドリーなスタッフもこのレストランの魅力の一つです。
料理はシンプルながらも風味豊かで、特にエスカルゴはバジルソースとの相性が抜群で、美味しかったです。
宿泊した宿で知り合ったフレンチシェフにおすすめされて訪れたのですが、余計なアレンジがなく、純粋なフレンチをお手頃な価格でカジュアルに楽しめるとのことでした。
21時過ぎに訪れたときにはお店の外で何組か待っていましたが、1人だったため、優先して案内してもらえました。
店員さんはとても親切で、全体的にフレンドリーな雰囲気が心地よかったです。
他のお料理は私の好みではなかったかもしれませんが、雰囲気や体験を含めて、訪れる価値のあるレストランだと思います。
宿泊した宿
パリではドリームハウスに宿泊しました。
ドリームハウスは日本人宿で、旅の情報交換もできるので、一人旅でも安心して滞在できます。
また、宿泊者同士の交流も盛んで、パリに来るさまざまな理由を持つ日本人と出会えることが楽しさの一つです。
私が泊まった時の料金は一泊25€で、宿は地下鉄のゾーン2に位置しており、最低料金でパリ中心地までアクセスできました。
現在は別の場所に移転しているようなので、最新の情報は公式サイトで確認することをお勧めします。
ただ、リビングを通って男子部屋に行く必要があるため、物音が気になる男性には少し辛いかもしれません。
それでも、この宿で出会った日本人と交流できたことは、旅の素晴らしい思い出の一つです。
かかった費用
- 宿泊費 150€
- パリミュージアムパス 73.15€
- メトロ 45.5€
- モンサンミッシェルツアー ¥16,060
- Bouillon Chartier 22.5€
- スーパー 25.2€
治安について
パリの治安については、観光地や中心部では比較的安全と言われていますが、注意が必要なエリアもあります。
特に観光客が集まる場所では、スリや詐欺が発生することがあるので、持ち物には気をつけるべきです。
しかし、私自身の経験では、夜間に出歩いても問題なく、街灯のある大通りや観光スポット周辺は多くの人々で賑わっており、比較的安心して過ごすことができました。
特に、夜遅くにエッフェル塔やシャンゼリゼ通りを散策しても、不安を感じることはありませんでした。
とはいえ、夜遅くに静かな裏通りを一人で歩くことは避けるほうが良いでしょう。