世界一周旅行に行っていたと知人に話すと、「英語話せたっけ?」とよく聞かれます。
今回は世界旅行に行くにあたって、どの程度の英語力が必要なのか、旅行を通して英語力が上がるのか、話せる言語は英語だけでよいのかについて、私の経験談に基づいてお伝えします。
私の旅行前の英語力
私の元々の英語力はTOEICだと580点程度でした。
小学生の頃から英会話に通っていましたが、当時から苦手意識があり、あまり積極的に取り組んでいませんでした。
そのため、知っている英単語は人より少し多いかなと言った程度で、リスニングはできるけれどスピーキングやライティングが苦手でした。
高校受験や大学受験を経験し、学生時代は人並みの成績でしたが、特別英語が得意になることはなく、とにかく文法が苦手でした。
大学1年生の時にロサンゼルスへ行き、1ヶ月ほど語学学校に通っていました。
留学に行きたいと思ったのも、単にまだ見ぬ海外に興味があり、外国に行くためだけの理由でしかありませんでした。
留学中も語学学校に通ってはいましたが、半日授業だったので、軽く授業を受けて残り半日でロサンゼルス周辺の観光をしていました。
通っていた学生は日本人も何人かいたので、行動するのもほとんど日本人と一緒で、英語を話す機会も少なかったです。
しかし、この時の経験から、流暢に英語が話せなくても、伝えようという気持ちだけでなんとでもなると考えられるようになりました。
英語力は必要か
世界一周旅行で英語力が必要かと聞かれると、話せるに越したことはないと思います。
私自身、英語が通じない国や地域に行ったこともありましたが、言葉が通じなくても人間同士なので案外コミュニケーションが取れました。
また現代では文明の力があり、本当に言葉でのやり取りが必要な際にはどうにでもなります。
では全く話せない状態で渡航したら楽しいのかと言われると、私はそうではないと思います。
言語に頼らないコミュニケーションを取ることはでき、問題なく旅行ができます。
旅行中には、ほとんどを日本語で話しながら旅行を楽しまれている方もいました。
アジアだったからか、レストランでは日本語でオーダーしても不思議と通じていました。
通じなくてもその方はあまり気にしていなかったのもあるかもしれません。
その方は、現地の知り合いの方とのチャットでの連絡を取る時は英文ではありましたが、文明の利器に頼っている様子でした。
この方のように英語を話せなくても何とでもなりますが、英語を話せることで、旅行先で世界中の人と会話をし、より多くのことを知ることができます。
例えば、現地で質問をしたい時や自分の意見を伝えたい時、つたない英語でも伝えようとする姿勢があれば耳を傾けてくださることがほとんどでした。
それをきっかけに仲良くなって、その国や地域の文化や考え方に触れることもできました。
また、流暢に英語を話せず、自分の意見をうまく伝えきれず悔しい思いもしました。
そのため、世界一周旅行で英語力が必要かと聞かれると、話せなくても問題はないが、話せた方がより楽しいというのが私の考えです。
英語は話せるようになるのか
あくまでも体感ですが、世界一周旅行をして、強制的に英語に囲まれる環境になり、旅行出発前に比べて少し英語力が向上したように感じます。
単純に日常的に英語を使うことで定型文や語彙を習得するといった、実力面で英語力が向上しました。
さらに、実力だけでなく、“下手でも精一杯英語を伝えよう”と思えるようになった精神面も関係しているように思います。
旅行中にはホテルのチェックインやレストランでの注文等、定型文を話す場面が多く、そこでよりその場にあった英語を使えるように都度調べ、アウトプットをすることを繰り返していました。
こういった定型文を強制的に英語を話す場面だけでなく、その場にいる人に話しかけたり、話しかけられるような積極的に英語を話す場面もありました。
積極的に話す場面では、初めは流暢に話せないことがとても恥ずかしく嫌でしたが、下手なりに伝えようとすることで、会話をしている相手にもその想いが伝わり、より深く発展した会話をすることができました。
こういった定型文の習得や積極的な会話を通して、私の英語力は向上したように感じます。
英語だけでよいのか
ここまで世界一周旅行においての英語の必要性をお話してきましたが、英語以外の言語も話せるとさらに楽しめると思います。
中でも私がほんの少しですが、勉強しておいてよかったと感じたのがスペイン語です。
スペイン語は南米で特に大活躍しました。
世界中どの国でも主な観光地では英語が通じます。
しかし、私のような貧乏旅行の場合はローカルなレストランや宿を利用することもあります。
そういった場合には英語が通じないことも多々ありました。
私があらかじめ勉強していたスペイン語は1-10までの数字とあいさつや場所を聞く定型文、バスや電車、トイレ、水等の単語です。
それだけでも値段を聞くときやバス停を聞くときに役立ちました。
また、どの言語を話す国に行っても、挨拶と感謝を伝える言葉は覚えて積極的に使うようにしていました。