世界旅行をする人々の中には、カップルや夫婦など複数人で旅をする方もいれば、一人で旅をする方もいます。
私は一人で世界一周旅行に出ましたが、その話を周囲にすると驚かれることが多いです。
一人で旅に出るのは、少し勇気が必要かもしれません。
しかし、一人旅には他では味わえない自由や新しい発見が待っています。
私が一人で33カ国を巡った旅でどんな経験をし、何を感じたのかをお話ししたいと思います。
私が一人旅を選んだ理由
私が一人旅を選んだ理由は、単に一緒に行く人がいなかったからです。
しかし、もし一緒に半年間、33カ国を回ってくれる人がいたとしても、一人で旅を選んだでしょう。
それは、私の旅行は時間と予算が限られており、一人旅では自分が本当に行きたい場所を優先することができるからです。
一人旅の魅力
私が一人旅を選んだ理由にも挙げたように、自分のペースで行きたい場所を自由に巡ることができるのは、一人旅の大きな魅力です。
特に私の旅では時間と予算が限られていたため、スケジュールや予算に応じて柔軟に旅の予定を変えることが可能でした。
一人旅では、自分の価値観に基づいて行き先を決めることができるのも魅力の一つです。
旅先で訪れる場所や宿泊施設、移動手段など、人それぞれの基準が異なりますが、一人旅なら、価値観の違いによるストレスを感じることもありません。
誰かと旅行に行くと、しっかりと体を休めたいから快適なホテルがいいと思う人や、反対に寝られればどんな環境でも問題ないと思う人もいます。
一人旅のデメリット
ここまで一人旅の魅力についてお話ししてきましたが、次に一人旅で感じたデメリットについてお伝えします。
私が最も大きく感じたデメリットは、感動や喜び、苦労を共有できる相手がいないことです。
例えば、大変な思いをしてようやく辿り着いた美しい景色を見た時や、美味しい料理を食べた時に、その瞬間の気持ちを共有できる相手がいたらと、何度も感じました。
私はSNSで友人に連絡をしたり、旅先の情報を発信することで、その気持ちを解消していました。
特に、旅先の情報をその時の気持ちと共に発信すると、同じ場所に行ったことある人から共感されることもあり、嬉しかったです。
また、トラブルが発生した時、一人だと心が折れそうになることもありますが、誰かと一緒であれば、役割分担をして協力しながら解決することができたでしょう。
さらに、金銭的な面では複数人の方がお得になることもあります。
例えば、日本のホテルは1人◯円と、人数によって変動することが多いですが、海外のホテルは一室単位の料金のことが多く、1人部屋に対応していない個室だとかなり割高になってしまうケースも多かったです。
また、レストランでの食事も複数人の方がたくさんの料理をシェアできるので、現地ならではの料理を楽しむのなら複数人の方がお得だと思います。
一人旅を経て得たもの
一人旅では自由さが何よりも魅力ですが、その反面、意思決定を自分で行う機会が格段に増えます。
旅先での情報収集から、その情報を選び取り、自分好みのプランを立てて行動に移す。
このプロセスを繰り返す中で、自己管理能力が自然と向上したと感じています。
また、旅行につきものの急なトラブルに対しても、柔軟に対応する力が身につきました。
例えば、移動時間などの隙間時間を効率的に活用する方法を学んだり、通信環境が良い場所にいるうちに情報収集や予約を済ませるなど、旅を快適にする工夫ができるようになったと実感しています。
さらに、一人旅を通してより自分のことが深く知れたように感じます。
長期間旅行をしているとマンネリ化してきて、行きたい場所と行きたいと思わない場所が明確になってきます。
例えば、欧米では教会や美術館が観光スポットの一つになることも多いですが、各都市で見ているともういいかなと思うようになりました。
しかし、ふらっと街を散歩をしたり、自然の景色を楽しんだりすることはどの都市に行っても、どれだけ経験してももっとしたいと思えるほど楽しめました。
こういった自分が心地よいと感じる場所だけでなく、自分自身の機嫌もより明確に分かるようになり、コントロールできるようになりました。
一人旅での出会い
一人旅では、現地の人や他の旅行者との出会いや交流の機会が自然と増えます。
複数人でいる人よりも、一人でいる方が話しかけやすいということもあります。
例えば、飛行機や宿の共有スペースで話しかけられたり、観光スポットで並んで待っている時に話しかけてもらうことがよくありました。
私はドミトリーに宿泊することが多く、そこで意気投合して一緒に観光したり、連絡先を交換することも頻繁にありました。
また、観光スポットで出会った同じく一人旅の女性と合流し、お互いに写真を撮りあって回ったこともあります。
同じ宿泊施設や観光スポットで出会った方とは、金銭感覚や好きと感じるものも似ており、一緒に回っていて心地よかったです。
また、特にアジア圏では日本人の方とも出会う機会も多く、年齢や職業、生活圏の違いから日本で生活している時にはお話しする機会もなかったであろう方とも知り合うことができました。
そう言った方と旅行中にお話しし、食事や観光スポットに誘っていただいて、新しい経験をすることもできました。
一人旅ならではの苦労
一人旅をしていると、自分一人では解決できないことも出てきます。
具体的には、言語の壁や道に迷ったりといった小さなトラブルです。
私は英語をそれほど流暢に話せないため、英語圏以外の国ではお互いに母国語ではない言葉でコミュニケーションを取ることがあり、思うように伝わらないこともありました。
こういった時には、周囲の方が気づいて通訳してくれたり、スマートフォンなどの文明の利器を利用しました。
道に迷った時も、現地の人に尋ねると大抵親切に教えてくれます。
このような一人旅ならではの困難も、周囲の人に助けを求めることで多くの場合解決され、またそのやり取りをきっかけに新たな交流が生まれることもありました。
もしまた世界旅行をするなら
もし再び世界旅行をするなら、次は一人旅ではなく誰かとの旅行を選ぶでしょう。
それは、一度一人旅を経験したからこそ、さまざまなことを実感し学び取ったからです。
一人旅を通じて得られたものはたくさんありますし、一度は体験する価値があると思います。
しかし、私は一人旅を長く続けるよりも、誰かと一緒に世界を見たいと感じました。
自分好みに旅をカスタマイズするのは一人旅の魅力ですが、誰かと意見を擦り合わせて、一人では行かなかった場所に行き、新たな発見をすることに魅力を感じています。