【トルコ】オスマン帝国の遺産とイスラム美術を感じるイスタンブール

世界一周旅行
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この記事は2024年1月に訪れた際の旅行記です。

イスタンブールとは

イスタンブールはトルコ最大の都市で、アジアとヨーロッパを結ぶ独特な位置にあります。

東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都として、コンスタンティノープルと呼ばれ、15世紀にはオスマン帝国の首都となりました。

イスタンブールにはこのような歴史的背景や地理から、歴史的な建造物が多く残り、文化、宗教、食事が融合する多彩な街です。

観光スポットも充実しており、短い滞在でも充実した時間を過ごせます。

アクセス

日本からイスタンブールへのアクセス

日本からイスタンブールまでは直行便と乗継便の両方があります。

  • 直行便: 日本航空(JAL)やトルコ航空(Turkish Airlines)が羽田空港からイスタンブール空港まで約12時間で運航しています。
  • 乗継便: ドバイやドーハなどでの乗継を利用すると、料金を抑えられることも。

また、イスタンブールの空港では、空港内に入るときも荷物検査があり、セキュリティ対策が厳重に行われていました。

現地での交通手段

イスタンブールは公共交通機関が発達しています。

  • 地下鉄・トラム: 主要な観光地を効率的に回れる。
  • バス: 広範囲をカバー。
  • フェリー: ボスポラス海峡を横断する際におすすめ。
  • タクシー: 比較的安価ですが、乗車前にメーターを確認すること。

地下鉄やトラム、バスではイスタンブルカードと回数券が利用でき、フェリーはイスタンブルカードのみ利用できます。

イスタンブールカード

イスタンブールカードは公共交通機関で使えるプリペイドカードで、観光には必須です。

また、イスタンブルカードでトイレの料金を支払える場所もあり、オトガル(長距離バスターミナル)では現金は使えず、イスタンブルカードでのみ支払うことができました。

イスタンブルカードはトラムの発券機や駅周辺の売店で購入でき、カード代は6リラ、チャージは券売機で行うことができます。

私は地下鉄とトラムの利用のみの予定でしたので、イスタンブルカードは購入せず、回数券を利用しました。

見どころ

アヤソフィア大聖堂

アヤソフィア大聖堂は、かつては教会、モスク、そして博物館として利用され、現在はモスクとして再び活用されています。

圧倒的なドームと美しいモザイクが見どころです。

建物内部にはビザンティン時代の宗教画が残り、歴史の重みを感じられます。

現在は2階部分のみ一般公開されており、入場料は25ユーロです。

ブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)

ブルーモスクは、名前の通り青いタイルが美しいモスクで、アヤソフィアの隣に位置しています。

中に入る際には服装に注意しましょう。

露出の多い服装はNGで、女性は髪を覆えるスカーフやフードが必要です。

入場は無料ですが、礼拝中は観光客の入場が制限されます。

夜間のライトアップも幻想的でおすすめです。

トプカプ宮殿

トプカプ宮殿は、オスマン帝国時代のスルタンの住居で、豪華な建築や宝物が展示されています。

特にハレムエリアや、スルタンが祈りを捧げた部屋は必見。

広大な庭園からはボスポラス海峡を一望でき、写真映えするスポットも多いです。

グランドバザール

グランドバザールは4,000以上の店舗が集まる巨大な市場です。

アジアやヨーロッパから集まったジュエリー、ランプ、絨毯など、見ているだけでも楽しめます。

価格交渉が醍醐味で、適切な値引き交渉が成功の鍵です。

迷路のような構造なので、地図を持参すると便利です。

イスタンブール地下宮殿(バシリカ・シスタン)

イスタンブール地下宮殿は、幻想的な地下宮殿で、かつて水を貯蔵するための施設でした。

大理石の柱が並び、暗闇に灯るライトが神秘的な雰囲気を演出しています。

深刻な水不足を解消するために早急に作られたもので、柱は各地から集められ、その半端な長さを合わせるために土台部分には彫刻を利用し、高さが調整されています。

有名な「メデューサの頭」の彫刻も見逃せません。

私が訪れた際の入場料は600リラ(約3,000円)でしたが、現在(25年1月)では900リラに値上がりしています。

リュステム・パシャ・ジャーミィ

リュステム・パシャ・ジャーミィは、小規模ながらも美しいイズニックタイルで飾られたモスクです。

静かで落ち着いた雰囲気の中、細部まで施されたタイルアートを堪能できます。

マーケットにあるモスクで、入り口はわかりづらいです。

入場料は無料です。

ガラタ橋

ガラタ橋はエミノニュ地区とカラキョイ地区を結ぶ橋で、釣りを楽しむ地元の人々の姿が特徴的です。

新鮮な魚を使ったサバサンドを楽しむ屋台も並び、観光客にも人気のスポット。

橋の上を散策すれば、ボスポラス海峡の風を感じながら街並みを一望できます。

ボスポラスクルーズ

ヨーロッパ側とアジア側を隔てるボスポラス海峡を船で巡るクルーズ。

昼は青空の下、夜はライトアップされた街並みを楽しめます。

途中、ドルマバフチェ宮殿やガラタ塔が見え、アジアとヨーロッパを結ぶ橋を間近で体感できます。

St. Anthony of Padua Church

St. Anthony of Padua Churchは、イスタンブール最大のカトリック教会で、ベイオール地区に位置しています。

ゴシック調の建築とステンドグラスが美しく、内部は静かで厳かな雰囲気が漂います。

クリスマスや特別な祝日には多くの信者が訪れる場所です。

トルコ料理を堪能

ケバブやバクラヴァ、トルコアイスクリームなど、現地グルメも楽しみの一つです。

スパイスの効いた料理や、トルコ式チャイもぜひ試してみてください。

老舗のレストランや地元のカフェ巡りもおすすめです。

ミディエドルマ

ミディエドルマはムール貝の炊き込みご飯で、レモンを絞って食べるストリートフードの定番。

市場や屋台で見かけることが多く、手軽に地元の味を楽しめます。

私は”IZMIR ISI”でいただきました。

1つ10リラで、14個入りは130リラで販売されていました。

1つだけお試しで購入したところ、おまけでもう1ついただけました。

サバサンド

サバサンドはエミノニュ地区のガラタ橋付近で味わえる名物料理です。

新鮮なサバをパンに挟み、シンプルながら絶品です。

屋台で購入し、その場で食べるのがおすすめです。

私は発泡スチロールで作られた屋台で購入しました。

注文すると目の前で焼いてくださり、骨も丁寧にとってくれます。

料金は120リラで、臭みは全くなく、スパイスが効いていてとっても美味しかったです。

MADO

MADOはトルコアイスクリームとスイーツで有名なチェーン店です。

特にバクラヴァやチャイと一緒に味わうアイスクリームは絶品で、観光中の休憩に最適です。

イートイン、テイクアウトも可能で、トルコアイスは変なパフォーマンスなく買えるので、1人でも気軽に立ち寄れます。

atlıcı Safa Sirkeci

atlıcı Safa Sirkeci は偶然通りがかったところ、行列ができており、購入したお店です。

自然由来の食材を使った手作りのトルコスイーツを食べることができるカフェです。

バクラヴァやチュロスが絶品でした。

とってもあまいので、コーヒーや紅茶ともにお楽しみください。

宿泊した宿

イスタンブールで泊まったのは、Cheers Vintage Hostelです。

ドミトリーに3泊で28€というリーズナブルな価格で、コストパフォーマンスに優れた宿でした。

特にアヤソフィアやブルーモスクまで徒歩5分という立地が大きな魅力で、主要観光スポットをほぼ徒歩で回れる便利さが際立っています。

最寄りのトラム駅からも徒歩10分以内ですが、道が少し荒れているため、大きな荷物を持っている場合は注意が必要です。

部屋は清潔で、トイレとシャワーが別々になっているのも快適でした。

かかった費用

  • 宿泊費 21ユーロ+70リラ
  • 電車3回券 72.45リラ
  • HVIST 170リラ
  • イスタンブール地下宮殿 600リラ
  • ムール貝 10リラ
  • 鯖サンド 120リラ
  • MADO 202リラ
  • atlıcı Safa Sirkeci 40リラ

治安について

イスタンブールは比較的安全な都市ですが、以下の点に注意しましょう。

  • スリ: 観光地やバス・トラム内でのスリ被害に注意。
  • 夜の移動: 特に女性は深夜の一人歩きを避ける。
  • 詐欺: レストランやタクシーでの料金トラブルがあるため、事前に確認を。

また、私は朝の通勤ラッシュのトラムで痴漢に遭いました。

イスラム圏では外国人女性はこういった被害のターゲットになりやすいので注意が必要です。


まとめ

イスタンブールは歴史、文化、美食が詰まった魅力的な都市です。

観光スポットも多く、一度訪れるとまた来たくなる不思議な魅力が待っています。

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