この記事は2023年12月に訪れた際の旅行記です。
ニューヨークとは
ニューヨークは、エネルギッシュで活気あふれる都市として世界中の観光客を魅了しています。
「眠らない街」という愛称を持つこの街は、歴史的なランドマーク、豊かな文化、多国籍のグルメ、そしてショッピングの聖地としても有名です。
ニューヨーク市はアメリカ合衆国の北東部に位置し、5つの行政区から成り立っています。
その中心であるマンハッタンは、自由の女神、ブロードウェイ、エンパイア・ステート・ビルなどの象徴的な観光名所が集まるエリアで、世界中から観光客が訪れる一大観光地です。
ニューヨークの魅力は観光名所だけではありません。
歴史的な街並みと近代的な高層ビルが共存する景観は、訪れる人々に驚きと感動を与えます。
また、マンハッタンをはじめとする各エリアには、それぞれ個性的な雰囲気が漂い、食文化やアート、ショッピングが存分に楽しめます。
どんな旅行スタイルでもニューヨークでは必ず満足のいく体験ができるでしょう。
アクセス
JFK空港とEWR空港
ニューヨークへは日本からの直行便が便利です。
主要な空港としてジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)とニューアーク・リバティー国際空港(EWR)の2つが挙げられます。
JFK空港はニューヨーク最大の国際空港で、マンハッタンから約24km東に位置しています。
EWR空港はニュージャージー州に位置しており、マンハッタン中心部から約27km西にあります。
特にマンハッタンの西側に宿泊する予定がある場合、こちらの空港を利用すると便利です。
航空券の価格は、時期や航空会社によって異なりますが、一般的には往復10~15万円が目安です。
繁忙期(クリスマスや夏休み期間)は早めに予約することでお得に手配できます。
空港から市内へのアクセス
ニューヨークの空港からマンハッタンへは、いくつかの移動手段があります。
JFK国際空港からのアクセス
- エアトレイン+地下鉄
JFK空港からはエアトレインというモノレールでジャマイカ駅またはハワードビーチ駅へ移動し、そこから地下鉄に乗り換えてマンハッタンへ向かいます。エアトレインの料金は$8.25、地下鉄は1回乗車につき$2.90。合計で約1,500円と、最もリーズナブルな選択肢です。移動時間は約1時間。 - タクシー
タクシーを利用すると、固定料金で$70程度。所要時間は交通状況によりますが、約40~60分です。荷物が多い場合や大人数での移動に適しています。 - シャトルバス
複数人と相乗りするシャトルバスは、料金が1人$20~30で、宿泊先ホテルまで送り届けてくれます。予約はオンラインで事前に行うとスムーズです。
EWR空港からのアクセス
- ニュージャージー・トランジット+地下鉄
空港からニュージャージー・トランジット(NJ Transit)の電車に乗り、ペン・ステーション(マンハッタン)へアクセスします。料金は$15~18。移動時間は約45分と効率的です。 - 62番バス+PATHトレイン
空港から62番のバスでニューアークのpenn stationへアクセスします($2.75)。そこから PATHトレインに乗って市内で移動します($1.6)。所要時間はワールドトレードセンターまで1時間ほどで、5$以下でアクセスできます。
- タクシー
タクシー料金は$60~80(約8,500~11,400円)ほどで、所要時間は40~60分程度。やはり荷物が多い場合に便利です。
見どころ
自由の女神(Statue of Liberty)
ニューヨークを象徴するランドマーク、自由の女神像は、必ず訪れるべきスポットです。
リバティ島にそびえ立つこの像は、アメリカの独立と自由を象徴し、世界中の観光客を魅了しています。
リバティー島へ上陸
自由の女神へのアクセス方法は、バッテリー・パークから発着するフェリーを利用するのが一般的です。
フェリーチケットには上陸券が含まれており、台座部分や内部の博物館を見学できます。
料金は$25.30で、公式サイトから予約ができます。
また、クラウン(王冠部分)への入場は別途予約$22.30が必要で、人気が高いため数か月前に公式サイトからの予約がおすすめです。
無料で楽しむ
また、もっと手軽に自由の女神を眺めたい場合は、スタテン島行きフェリー(Staten Island Ferry)を利用しましょう。
このフェリーは無料で30分に1本運航しており、ニューヨーク湾から女神像を間近で見ることができます。
帰りよりも行きの方が自由の女神に近い場所を通り、行きの場合は右側に見えます。
特に夕方の時間帯に乗れば、夕日や夜景を背景に美しい景色が楽しめます。
タイムズスクエア
ニューヨークのもっとも有名な観光地ともいえるタイムズスクエアはマンハッタンにある繁華街です。
大みそかには、タイムズスクエアでのカウントダウンイベントが行われます。
毎年世界中から観光客を惹きつけ、テレビ中継されるほどの一大イベントです。
12月31日の夜、タイムズスクエアでは巨大なクリスタルボールがカウントダウンとともにゆっくりと下降し、新年の到来を祝います。
ロウアーマンハッタン(Lower Manhattan)
ニューヨークの金融と歴史の中心地、ロウアーマンハッタンは、観光と学びが一体となったエリアです。
ウォール街にあるニューヨーク証券取引所や、有名な「チャージング・ブル」の像は、多くの観光客が訪れる写真スポット。
近くにはバッテリー・パークもあり、自由の女神フェリー乗り場や美しい緑地でリラックスできます。
歴史好きなら、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンが就任式を行った「フェデラル・ホール」も訪れる価値があります。
グラウンド・ゼロ(Ground Zero)
9/11の同時多発テロ事件の犠牲者を追悼する「9/11メモリアル&ミュージアム」は、ニューヨークの歴史を深く知る場所です。
敷地内には、犠牲者の名前が刻まれたプール型のモニュメントがあり、静謐な空間で当時の出来事に思いを馳せることができます。
またミュージアムでは、当時の貴重な資料や映像が展示され、事件がどのように起こったかを学ぶことができます。
グランドセントラル駅(Grand Central Terminal)
「世界で最も美しい駅」と称されるグランドセントラル駅は、ニューヨーク旅行の際にぜひ立ち寄りたいスポットです。
天井には星座を描いた見事なアートが広がり、歴史的な趣のある空間が訪問者を魅了します。
駅構内には「グランドセントラル・オイスターバー&レストラン」という老舗のシーフードレストランがあります。
新鮮な牡蠣やクラムチャウダーを味わいながら、特別な時間を過ごすのもおすすめです。
また、このオイスターバーの前にはささやきの回廊があり、アーチの下で対角線上に立って壁にささやくと、目の前でささやいているかのように壁から声が聞こえます。
ブロードウェイ(Broadway)
ニューヨークといえば、やはり本場のミュージカル鑑賞です。
ブロードウェイでは、「ライオン・キング」「オペラ座の怪人」などの名作から最新の話題作まで、迫力あるステージを楽しめます。
私は「ムーラン・ルージュ」を観ましたが、その豪華絢爛な舞台セットとエネルギッシュなパフォーマンスに圧倒されました。
音楽、ダンス、演技が一体となった素晴らしいエンターテインメントでした。
チケットは事前予約がおすすめですが、当日券を安く手に入れたい場合はタイムズスクエアのTKTSブースを利用するのも良いでしょう。
ムーランルージュ 2階席の後ろよりだったけど、会場はそこまで大きくないのでバッチリ見えた!お値段は$143 大迫力の歌とダンスに驚いて、途中はクスッと笑ったり、きゅんとしたり、最後はもどかしさや悲しさでしょんぼりして、気持ちが揺さぶられた
ロックフェラー・センターの巨大ツリー
冬のニューヨーク旅行なら、ロックフェラー・センターの巨大ツリーは必見です。
高さ20メートル以上のツリーに飾られる無数のライトが輝き、冬のニューヨークを象徴する景色を楽しめます。
多くの観光客が写真を撮りながら楽しい時間を過ごします。
リトルイタリーのクリスマスイルミネーション
イタリア文化が色濃く残るリトルイタリーは、特にクリスマスシーズンになるとイルミネーションで華やかに彩られます。
通りに並ぶレストランやカフェでは、本場のイタリア料理が楽しめ、心温まる雰囲気に包まれます。
昼間はショッピング、夜はライトアップを眺めながらディナーを楽しむなど、1日中楽しめるエリアです。
中でも”Christmas in New York”では一年中クリスマスグッズを扱うお店で、店内を見ているだけでワクワクします。
ハイライン
ニューヨークの都会の中で自然を感じられる「ハイライン」は、元鉄道の高架跡を利用した全長約2.3kmの遊歩道です。
チェルシー地区からハドソン・ヤードまで続くこの道では、ニューヨークの街並みを見下ろしながら散歩を楽しむことができます。
四季折々の植物が植えられており、季節によって異なる景観が楽しめるのも魅力の一つです。
沿道にはアート作品やベンチが点在し、途中で休憩しながら景色を楽しむのに最適です。
また、近くには人気のフードマーケット「チェルシー・マーケット」があるため、観光の途中で食事や買い物を楽しむのもおすすめです。
ハイラインは無料で利用できるため、気軽に立ち寄れるスポットです。
ダンボとマンハッタン橋(DUMBO & Manhattan Bridge)
ブルックリンの人気エリア「ダンボ(DUMBO)」は、ニューヨーク旅行の際にぜひ訪れたいスポットの一つです。
DUMBOは「Down Under the Manhattan Bridge Overpass」の略で、マンハッタン橋の下に広がるエリアを指します。
この地区はかつて工業地帯でしたが、現在ではアートギャラリーやカフェ、ブティックが集まるトレンディな地域として知られています。
ダンボで最も有名な写真スポットは、ワシントンストリートから見えるマンハッタン橋越しの景色です。
この通りの中央に立つと、橋のアーチの中にエンパイア・ステート・ビルが収まる絶妙なアングルを撮影できます。
この光景はニューヨークを象徴する風景の一つとして、SNSでも頻繁に見かけるほど大人気です。
また、ダンボのすぐそばに広がる「ブルックリン・ブリッジ・パーク」は、マンハッタンのスカイラインを一望できる絶景スポットです。
ここでは、自由の女神やイースト川を背景に写真を撮ることができます。
ジェファーソン・ストリート
ブルックリン地区にあるジェファーソン・ストリートは、ストリートアートが楽しめる隠れた観光名所です。
壁いっぱいに描かれたカラフルで大胆なアート作品は、観光客や地元の人々から注目を集めています。
周辺にはカフェやショップも点在しており、ニューヨークの若者文化を感じながらゆっくり散策できます。
ストリート全体がアートギャラリーのような雰囲気を持ち、写真好きな方にもおすすめの場所です。
元々治安の悪いエリアでそれを改善しようとストリートアートが始まりました。
できるだけ複数人で、昼間の明るい時間帯がおすすめです。
ストリートフードとカフェ巡り
ニューヨークでは、ストリートフードも外せません。
特に以下の2店は観光客に大人気です。
The Halal Guys
白いソースがたっぷりとかかったチキンオーバーライスやビーフケバブが絶品です。
リーズナブルでボリューム満点、気軽にニューヨークの味を楽しめます。
チリソースはかなり辛いので注意が必要です。
マンハッタン内に複数店舗があり、食事時には長い行列ができることもあります。
Best Bagel & Coffee
ニューヨークといえばベーグルが有名です。
Best Bagel & Coffeeでは、焼きたてのベーグルにクリームチーズやスモークサーモンを挟んだサンドイッチが楽しめます。
人気店ですが、オーダー・会計・受け取りが分かれており、オペレーションが良いのでそれほど待ちません。
宿泊した宿
ニューヨークでは2つの宿に宿泊しました。
Latisha Luxury Place
年末年始のニューヨークではホテルの価格が高騰していましたが、 Latisha Luxury Placeは大幅な値上げはありませんでした。
ニューヨークの中心地から離れたブルックリンにありますが、地下鉄の駅まで徒歩10分の好立地です。
建物は綺麗で全体的にゴージャスな雰囲気です。
キッチンやバスルームは共用ですが、大人数な場合は建物ごと借りることが来ます。
Q4ホステル
Q4ホステルは元旦に一泊し、$70.63でした。
マンハッタン外ではありますが、中心地に気軽にアクセスできてよかったです。
かかった費用
- 宿泊費 Latisha Luxury Place $400+Q4ホステル $70.63
- JFK空港→市内 $8.25
- メトロ乗り放題券 $35
- ムーランルージュ $143
- The Halal Guys $11.98
- Q4ホステル $14.56
- 市内→EWR空港 $4.35
治安について
ニューヨークは世界的な大都市として、安全面でも改善が進んでいますが、観光する際には以下の点に注意してください。
- スリや置き引き
観光地や地下鉄内ではスリや置き引きが発生することがあります。荷物は常に手元に置き、貴重品を目立たせないようにしましょう。 - 夜間の移動
人気観光地やマンハッタンの中心部は比較的安全ですが、夜間に人通りが少ないエリアを一人で歩くのは避けましょう。特にブロンクスやハーレムなど一部地域では注意が必要です。 - 地下鉄の利用
地下鉄は便利ですが、夜間の利用時は車両内が空いている場合に注意が必要です。混雑している時間帯の方が安心して乗車できます。
まとめ
ニューヨークはその多彩な文化、歴史的名所、現代的なアート、そして多国籍グルメが一体となった世界でも唯一無二の都市です。
自由の女神やブロードウェイといった象徴的なスポットから、ストリートアートや隠れた名所まで、訪れる人々を飽きさせません。
また、ストリートフードやカフェ巡りを通じて、ニューヨークならではの食文化も満喫してください。