この記事は2023年11月に訪れた際の旅行記です。
死者の日で有名なメキシコ オアハカ。
オアハカでの死者の日の楽しみ方や訪れた観光スポット、グルメをご紹介します。
死者の日とは
死者の日(Día de los Muertos)は、メキシコで非常に重要な祭りで、亡くなった人々を思い出し、感謝の気持ちを捧げる日です。
日本のお盆に似たもので、亡くなった故人がこの世に戻ってくるとされる11月1日(子供の魂)と2日(大人の魂)に行われます。
また、10月31日の晩には前夜祭が開かれることもあります。
死者の日の特徴は、墓地や家庭に豪華な装飾を施し、故人を明るく迎えることです。
街中では色とりどりの祭壇やガイコツの飾りが見られ、まるでお祭りのような賑やかな雰囲気が広がります。
死者の日はメキシコ全土で祝われていますが、その中でもオアハカは特に有名な都市です。
死者の日の見どころ
オフレンダ・死者の日にちなんだ飾りつけを楽しむ
オフレンダ(祭壇)は死者の日の中心的な飾りで、家々や公共の場所に設置されます。
オフレンダには、故人の写真や好物、マリーゴールドの花、ろうそくなどが飾られ、故人を迎える準備が整います。
カラフルなガイコツやパペルピカド(メキシコの伝統的な切り絵)が町中に飾られ、歩くだけでお祭りの雰囲気を感じることができます。
ガイコツメイク
「カトリーナメイク」とも呼ばれるガイコツメイクは、死者の日の象徴的な装飾です。
自分でメイクをすることもできますが、たくさんのメイクショップが開かれており、プロに施してもらうこともできます。
私が訪れたお店では、簡単なメイクが150ペソで、ラインストーンやつけまつげが別途50ペソでした。
友人はラインストーンなしで400ペソのモノトーンガイコツメイクを体験していました。
パレード
死者の日のパレードは、映画『007 スペクター』の冒頭シーンで有名になりました。
オアハカだけでなく、メキシコシティでも大規模に行われ、多くの観光客や地元の人々で賑わいます。
パレードでは、色とりどりの衣装や音楽、ダンスが繰り広げられ、街全体がお祭りの雰囲気に包まれます。
ソカロ周辺
オアハカの歴史的中心地、ソカロ周辺では、オフレンダやガイコツの飾りが至る所に見られます。
また、ライブステージやパレードが行われ、賑やかな雰囲気を楽しめます。
屋台やお土産屋も多く、ここではガイコツメイクも体験できます。
お墓
死者の日には、お墓をマリーゴールドや故人が好きだったもので飾り、家族や友人と共に過ごします。
オアハカ近郊の墓地は観光客にも開放されており、ツアーに参加すると便利です。
バスやタクシーでアクセスすることもできますが、ツアーに参加した方が安心です。
ホホのお墓へ
私はツアーには参加せず、オアハカからバスで簡単に行けるホホのお墓に行きました。
10/31の夜が一番華やかになるようですが、スケジュールが合わなかったため、11/2の日中に訪れました。
バスの料金は片道8ペソで、セントロからバスが出ています。
バスに”xoxo”や”Xoxocotlan”と書いてあるバスが、ホホへ行くバスです。
おすすめスポット
サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂
サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂は、1570年から1608年にかけて建設された美しいバロック様式の教会です。
ファサードには精巧な彫刻が施され、内部には金色のレリーフがあります。
朝8時ごろに訪れると、地元の人々が祈りを捧げている光景を見ることができました。
エトノボタニコ・デ・オアハカ庭園
サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂の裏側にあるエトノボタニコ・デ・オアハカ庭園は、珍しい植物が揃った植物園です。
英語とスペイン語のツアーがあり、緑豊かな景色に癒されるスポットです。
人気のため、訪れる際は並ぶこともありますが、植物に囲まれた静かな時間を楽しめます。
ハラトラコ地区
ハラトラコ地区は、サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂から徒歩約10分の場所にあります。
特別な観光スポットはありませんが、可愛らしい街並みが広がっており、散策にぴったりです。
人も多くなく、静かな雰囲気の中でのんびりと楽しむことができます。
市場
オアハカにはいくつかの市場があります。
ベニート・フアレス市場(Mercado Benito Juárez)では、安くて美味しいオアハカ料理が楽しめます。
また、ベインテ・デ・ノビエンブレ市場(Mercado 20 de Noviembre)や民芸品市場(Mercado de Artesanías de Oaxaca)では、オアハカの民芸品や雑貨を見つけることができます。
グルメ
モーレ
モーレはチョコレートやスパイス、ナッツ類、野菜をじっくり煮込んだ伝統料理で、複雑で深い味わいが特徴です。
私はベインテ・デ・ノビエンブレ市場にある「Comedor Chabelita」で85ペソでいただきました。
チョコレートベースでスパイシーな味わいは、ハヤシライスにも似ており、一度食べてみる価値があります
Tlayudas El Negro
Tlayuda(トラジューダ)は、炭火で焼いた大判のトルティーヤに、豆のペーストやフレッシュなオアハカチーズ、キャベツをのせたオアハカ名物の料理です。
「El Negro」はトラジューダ専門店で、大人気の店です。
大きなトラジューダとドリンクで154ペソで楽しめます。
ホットチョコレート
オアハカはカカオの産地としても有名です。
Chocolate Guelaguetzaでは、その場で作るホットチョコレートが楽しめます。
料金は30ペソで、濃厚な味わいが特徴です。
Chocolate atole
Chocolate atoleは、カカオの伝統的な飲み物「チョコラテ」に、トウモロコシを原料とした穀物飲料「アトーレ」を混ぜたものです。
優しい味わいで、パンを浸して食べるのが一般的です
かかった費用
- カンクン→オアハカへのADOバス 822ペソ
- オアハカ⇔ホホのバス 8ペソ×2
- ホテル 19.04ドル
- 死者の日メイク 250ペソ
- 植物園 50ペソ
- モーレ 85ペソ
- チョコラテアトレ 50ペソ
- チョコラテ 30ペソ
- テハテ 30ペソ
- トイレチップ 16ペソ(2回)
治安について
オアハカ州は外務省の危険レベルは1に設定されており、基本的には旅行者が安心して過ごせる場所ですが、十分な注意が必要です。
特に死者の日の祭りの期間は、多くの観光客と地元の人々で賑わい、混雑するため、スリや詐欺には特に気をつける必要があります。
夜間にパレードやイベントを楽しむ際は、明るい場所に留まり、貴重品をしっかり管理しましょう。
私も夜のパレードに参加しましたが、中心部では大きなトラブルに巻き込まれることはありませんでした。
ただし、混雑しているエリアでは注意が必要です。
また、ホホへ向かう際には、一部のエリアでホームレスを多く見かけました。
これらのエリアでは、周囲に気を配り、治安の良いエリアを選んで移動することが大切です。
公共交通機関やタクシーを利用する際は、信頼できるサービスを選ぶと良いでしょう。
オアハカは観光地として非常に魅力的で安全に楽しむことができますが、地元の治安情報を常に確認し、慎重に行動することが大切です。
旅行前には最新の治安情報をチェックし、安心して楽しい旅行を過ごしてください。