【イタリア】運河に浮かぶロマンティックな街の魅力を楽しむ、水の都ベネチア

世界一周旅行
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この記事は2024年1月に訪れた際の旅行記です。

ベネチアとは

イタリア北部に位置するベネチア(ヴェネツィア)は、ラグーン(潟)の上に築かれた水上都市で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

この街は、ロマンチックな運河、美しい建築、そして歴史的な文化財の宝庫として知られています。

まるで映画のセットの中を歩いているような感覚を味わえる街、ベネチアの魅力を存分に楽しむためのガイドをお届けします。

アクセス

航空機でのアクセス

ベネチアの玄関口となる空港は、マルコ・ポーロ空港(VCE)と、少し離れたトレヴィーゾ空港(TSF)の2つです。

マルコ・ポーロ空港

アクセス方法

  • ヴァポレット(水上バス):所要時間約1時間、料金15ユーロ
  • エアロバス:ピアッツァ・ローマまで約20分、片道8ユーロ
  • タクシー(水上または陸上):水上タクシーは贅沢な移動手段で料金は約100ユーロと高額ですが、特別感があります。

トレヴィーゾ空港

ローコストキャリアを利用する場合はこちらに到着します。

市内まではバスで約1時間、料金は片道12ユーロです。

鉄道でのアクセス

ベネチア本島への主要駅はサンタ・ルチア駅(Venezia Santa Lucia)です。

高速鉄道イタロやトレニタリアを利用すれば、イタリア国内や周辺国から快適にアクセスできます。

車でのアクセス

ベネチア本島は車の乗り入れが禁止されているため、メストレ地区やトロンケット島の駐車場を利用し、そこからヴァポレットやバスで移動します。

ベネチアでの移動手段

ベネチアの公共交通機関は、ヴァポレット(水上バス)がです。

ベネチア本島は歩いて回れるほど小さい島ですが、距離がある場合や離島に行く場合にはとっても便利です。

また、ヴァポレットから眺めるベネチアは、地上から眺めるのとまた違った良さがあります。

ヴァポレット1回券は9.5ユーロで、観光なら1~3日間の乗り放題券(25~45ユーロ)が便利です。

見どころ

サン・マルコ広場

ベネチアで最も有名な場所といえば、サン・マルコ広場です。

「世界で最も美しい広場」とも称されるこの場所は、古代から街の中心地として栄えてきました。

広場に足を踏み入れると、優雅なサン・マルコ寺院が目に飛び込んできます。

サン・マルコ寺院(Basilica di San Marco)

この寺院は、ビザンチン建築の代表作として知られ、外観を飾るモザイク画や金箔の装飾が見る人を圧倒します。

内部に入ると、天井一面に広がる金色のモザイク画「パラ・ドーロ」が荘厳な雰囲気を醸し出し、歴史の重みを感じさせます。

大聖堂の入場料は無料で、パラ・ドーロへは5€で見学できます。

サン・マルコの鐘楼(Campanile di San Marco)

サン・マルコ寺院の前にある、高さ98mの壮大な鐘楼。

入場料は10€で、エレベーターで頂上まで登れば、ベネチア全景を一望できます。

カナル・グランデとリアルト橋

ベネチアを象徴するのが、街の大動脈であるカナル・グランデです。

この運河は、街の中心部を大きなS字を描くように流れており、両岸には歴史的な宮殿や教会が立ち並んでいます。

運河を横断するリアルト橋は、16世紀に建造されたベネチア最古の橋の一つで、橋の上には土産物店やジュエリーショップが軒を連ねています。

橋からの眺めは昼と夜で異なる表情を見せ、どちらも美しく心を奪われます。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と塔

サン・ジョルジョ・マッジョーレ島は、サン・マルコ広場の対岸に位置する静かな島です。

この島の中心にあるサン・ジョルジョ教会は、ルネサンス建築の傑作として知られ、内部のシンプルな装飾と高い天井が印象的です。

特に注目すべきは教会の鐘楼で、エレベーターで簡単に登ることができ、そこから眺めるベネチアの風景はまさに絶景です。

教会の入場料は無料ですが、鐘楼への入場料は8€です。

DFSギャラリアのルーフトップ

ベネチア観光の合間に立ち寄りたい隠れたスポットがDFSギャラリアのルーフトップです。

ここからはカナル・グランデやベネチアの赤い屋根の広がりを一望することができます。

観光客が比較的少なく、無料で入場できるため、穴場スポットとして人気があります。

ルーフトップからは美しい夕日を見ることもでき、買い物だけでなくリラックスした時間を楽しむのに最適な場所です。

ルーフトップへの入場は公式サイトからの予約が必要です。

また、天候によってクローズになることもあるので注意が必要です。

ベネチアの島巡り

ベネチア旅行で外せないのが島巡り。

特におすすめの島はムラーノ島、ブラーノ島、そしてトルチェッロ島です。

私は朝の9時半にベネチア本島を出発し、16時半に本島に戻りました。

ムラーノ島

ムラーノ島は、その美しいガラス工芸で世界的に知られています。

13世紀にベネチアからガラス工房が移されて以来、島全体がガラスの生産地として発展してきました。

ムラーノ島にあるサンタ・マリア・エ・ドナート教会のステンドグラスやシャンデリアもムラーノグラスで出来ています。

ベネチア本島からヴァポレット (水上バス) の41番または42番で約10〜15分ほどでアクセスできます。

ブラーノ島

ブラーノ島は、絵本のようなカラフルな家々が並ぶ島として有名です。

レース編みの伝統工芸も盛んで、島の至る所に職人たちの手作業を見ることができるお店があります。

アクセスは、ムラーノ島からさらにヴァポレット12番で約30分です。

トルチェッロ島

トルチェッロ島はベネチアで最初に人々が住み着いた島の一つで、歴史的遺産が多く残る静かな雰囲気が魅力です。

他の島に比べて観光客が少ないため、のんびりと過ごせます。

ブラーノ島からヴァポレット9番で約5分でアクセスできます。

Trattoria Bar Pontini

Trattoria Bar Pontiniは物価が高いベネチアでも、お手頃でおいしい料理が食べられることで人気のレストランです。

予約がおすすめですが、夕方の時間帯であれば予約なしでも入店することができました。

看板料理はイカ墨パスタで、海鮮パスタや大きなティラミスも人気です。

宿泊した宿

本島かメストレ地区か

本島

主要観光スポットへのアクセスが非常に便利で、歴史的な建物に泊まる特別感があります。

しかし、本当のホテルの価格が高め(1泊平均150ユーロ以上)です。

また、ベネチア本島では橋が多いため、大きな荷物を持ってアップダウンのある道を歩いたり、高額な水上タクシーで移動する必要があります。

メストレ地区

メストレ地区では、本島に比べてコスパが良く、モダンな宿泊施設が多いです。

また、駅や空港へのアクセスが簡単であることも利点です。

しかし、ベネチア本島に比べて治安が悪いエリアもあるため、宿泊する際には事前に確認したほうが良いでしょう。

メストレ地区からベネチア本島へはバスでおよそ10分、1.5€でアクセスできます。

また、ベネチア本島のヴァポレットと同じ会社が運航しており、ヴァポレットの乗り放題券も利用できます。

宿泊したホテル

ベネチアで滞在したAnda Venice Hostelは、メストレ地区にあるホステルです。

6人部屋に3泊して50.88€でした。

ベネチア本島からバスで15分と便利な立地で、リーズナブルな価格が魅力です。

お部屋は清潔で、共用スペースも広々としており、旅行者同士の交流の場としても最適です。

朝食は有料ですが、キッチンが利用できるため、自炊派にもぴったりです。

本島のホテルは価格が高く、大きな荷物を運ぶのも大変ですが、メストレ地区ではこれらの問題を気にせず宿泊できます。

かかった費用

  • 宿泊費 50.88€
  • ヴァポレット72h券 33€
  • サンマルコ寺院パラ・ドーロ 3€
  • サンタ・マリア・アッスンタ聖堂 5€
  • Trattoria Bar Pontini 21.8€

治安について

ベネチアは比較的安全な都市ですが、観光客が多いためスリには注意が必要です。

特に混雑するヴァポレットやサン・マルコ広場周辺では、バッグをしっかりと管理しましょう。

また、夜間は静かな路地に入ることを避け、大通りを歩くようにしましょう。

まとめ

ベネチアは、その独特な美しさと歴史的な魅力で訪れる人々を魅了し続ける都市です。

運河沿いを歩いたり、ゴンドラに揺られながら街の風景を楽しんだりする時間は、他では味わえない特別な体験です。

また、メストレ地区での宿泊を活用することで、コストを抑えつつ快適な旅行を実現できます。

一度訪れれば、その魅力に心を奪われること間違いなしの水の都へ、ぜひ足を運んでみてください。

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