この記事は2023年12月に訪れた際の旅行記です。
ロバニエミとは
ロバニエミはフィンランドのラップランド地方に位置する小さな街で、サンタクロースの故郷として世界中の観光客に愛されています。
北極圏に位置するため、冬には一面の雪景色が広がり、オーロラ観賞や雪遊び、トナカイ体験といった特別な冬のアクティビティが楽しめるのが魅力です。
中でも「サンタクロース村」は、サンタクロースと直接会える夢のようなスポットで、クリスマスを一年中体験できる場所です。
サンタクロース村には公式のサンタクロースオフィスや郵便局、クリスマス関連のお店が並び、訪れる人々を幻想的な世界へと誘います。
アクセス
ロバニエミまでのアクセス方法
飛行機
ロバニエミ空港には、フィンランド国内およびヨーロッパ各地からの直行便が運航されています。
ヘルシンキからのフライトであれば約1時間半ほどで到着します。
空港からサンタクロース村までは車で10分ほどの距離にあります。
列車
ヘルシンキからロバニエミ駅まではフィンランド国鉄(VR)の夜行列車で約9~12時間かかります。
寝台列車も利用可能で、快適に移動ができるため夜行列車の人気は高いです。
バス
ヘルシンキからロバニエミまでは夜行バスも利用できます。
私はOnnibusを使い、ヘルシンキから片道12時間かけてロバニエミへ向かいました。
往復のバス代は55.6€で、バスは定刻に出発しました。
車内にはWi-Fiと充電があり、座席も比較的快適でした。
予約サイトの特徴として前方の座席から予約が埋まるため、後方の席を予約すると隣の席が空いている確率が上がり、横になることもできます。
ロバニエミからサンタクロース村へのアクセス
ロバニエミ市内からサンタクロース村までは、市バスを利用するのが便利です。
ロバニエミ駅からサンタクロース村までは8番のローカルバスが出ており、片道3.6€で利用可能です。
カード払いもでき、バス停はロバニエミ駅やバスターミナルにあります。
バス停の場所は少し分かりにくいですが、駅では駅を出て左側にあるポールが目印です。
ポールには時刻表も掲示されています。
バスターミナルの場合は、Onnibusの降車地の反対側の道路沿いにあります。
8番バス以外にもサンタクロース村までのバスが運行していますが、片道4€ほどの料金です。
また、空港から直接サンタクロース村へ行く場合は、空港バスが利用でき、片道8€となっています。
なお、これらのバス路線はGoogleマップでは表示されないことがあるため、公式サイトや時刻表の確認が重要です。
サンタクロース村の見どころ
サンタクロースオフィス
サンタクロース村の中心にある「サンタクロースオフィス」では、世界中の人々から愛されるサンタクロースに直接会うことができます。
サンタクロースと対面し、記念写真を撮ることも可能です。
撮影した写真は50€で購入できます。
入場は整理券制で、事前に時間指定の整理券をもらい、その時間に入場します。
入場後も中で15〜30分ほど待つことがあるので、余裕を持って訪れると良いでしょう。
待合エリアにはクリスマスにちなんだオブジェが並び、待ち時間も楽しむことができます。
クリスマスハウス
サンタクロースオフィスと並ぶ人気の「クリスマスハウス」でも、サンタクロースと会い、写真を撮ることができます。
サンタクロースオフィスよりも小規模ですが、椅子に座って待てるので、よりリラックスして過ごせます。
またショップも入っており、クリスマス関連の装飾品やフィンランドの伝統工芸品など、ここでしか手に入らないユニークなアイテムが豊富です。
クリスマスハウスを歩き回ると、童心に戻ったかのようなワクワクした気分になれることでしょう。
Santa’s Post Office
「Santa’s Post Office」は、サンタクロース村で特に人気のあるスポットで、世界中の子供たちから送られたサンタ宛ての手紙が保管されています。
ここで手紙を出すと、北極圏の特別なスタンプが押され、サンタクロース村から送るという特別な体験ができます。
クリスマス時期に手紙を出すと、翌年のクリスマスに届けてくれるサービスもあり、料金は5〜10€ほどです。
可愛らしい切手やポストカードも購入でき、旅の記念やお土産にもぴったりです。
ARCTIC CIRCLE
サンタクロース村には、北極圏の境界線である「ARCTIC CIRCLE」の線が引かれており、ここで記念撮影をすることができます。
この線を超えることで、北極圏へと足を踏み入れた証が得られます。
訪れた人たちはこの場所で写真を撮り、特別な思い出に残る体験を楽しんでいます。
さらに、インフォメーションでは北極圏越え証明書を購入することも可能で、料金は5€程度です。
トナカイのソリ体験
サンタクロース村では、冬限定で「トナカイのソリ体験」が楽しめます。
雪景色の中をトナカイに引かれたソリで進む体験はまさに夢のような時間です。
料金はコースや時間によって異なり、400mの短いコースで25€程度、1kmや3kmのより長いコースもあります。
子供から大人まで、誰もが楽しめる冬のアクティビティです。
Santa’s Salmon Place
お腹が空いたら「Santa’s Salmon Place」へ立ち寄ってみましょう。
ここでは、新鮮なサーモンを炭火で焼いた料理が堪能できます。
薪がくべられた暖炉のそばで焼かれたサーモンは香ばしく、外はカリッと中はふんわりした食感が楽しめます。
寒い冬には心も体も温まる料理として人気です。
世界最北端のマクドナルド
サンタクロース村の少し外れには「世界最北端のマクドナルド」があります。
このマクドナルドのレジでは記念のポストカードをいただけます。
メニューは他の店舗と同様ですが、場所が特別なだけに一味違った気分を楽しめます。
ロバニエミの駅やバスターミナルからも近いので、記念に立ち寄ってみてください。
かかった費用
- 夜行バス 55.6€
- バス(ロバニエミ⇔サンタクロース村) 3.6€
- サンタさんとの写真 35€
- ポストカードと切手代 3.5€
- 北極圏越え証明書 6€(証明症5€、ケース1€)
- マック 8.75€
治安について
ロバニエミおよびサンタクロース村は治安が非常に良好です。
フィンランド全体でも治安は良いとされており、観光客が多いサンタクロース村も安心して訪れることができます。
夜でも落ち着いた雰囲気で、人々が親切なため、家族連れや一人旅の方でも安心です。
ただし、冬季は日が短く寒さが厳しいため、防寒対策をしっかりして外出するようにしましょう。
まとめ
ロバニエミのサンタクロース村は、クリスマスの魔法を一年中感じられる特別な場所です。
サンタクロースと直接会えるオフィスや、北極圏のラインでの記念撮影、トナカイソリ体験など、ここでしかできないアクティビティが満載です。
アクセスもフィンランド各地から便利で、治安も良いため、訪れる人に安心とワクワクを提供してくれるでしょう。
ロバニエミで過ごす時間は、一生の思い出に残る特別なひとときになること間違いありません。