この記事は2023年11月に訪れた際の旅行記です。
メキシコのキンタロー州にある、美しいセノーテ「ドスオホス」とマヤ終焉の地「トゥルム遺跡」。
カンクンやプラヤデルカルメンから簡単にアクセスすることができます。
バスやコレクティーボでの行きかたや、見どころをお伝えします。
セノーテとは
セノーテとは、中米ユカタン半島に見られる、陥没した穴に地下水がたまってできた天然の井戸や泉のことです。
ユカタン半島は、かつてマヤ文明が栄えた土地で、マヤ語族のゾノト(聖なる泉)がぜのーての語源と言われています。
ユカタン半島には4,000か所以上ものセノーテがあると言われています。
これほどにもセノーテが多いのは、地層が石灰岩だからです。
石灰岩の地層には、空間や洞窟ができやすいという特徴があり、雨水が降ると地下に浸水し、それが溜まってセノーテができます。
そのため、セノーテの水は地層でろ過された水であり、透明度が高く、きれいです。
ドスオホスまでのアクセス
カンクンやプラヤデルカルメンからドスオホスまでは、タクシーやツアー等で簡単に行くこともできます。
ここではバスを使って個人でお安く行く方法をご紹介します。
カンクンからプラヤデルカルメンへ
カンクンから隣町にあるプラヤデルカルメンへ向かいます。
ADOバス又はコレクティーボ(乗り合いバス)で行くことができます。
コレクティーボは定時ではなく、人数が集まり次第出発ではありますが、地元民が利用する移動手段なのでADOバスよりも料金は安いです。
ADOバス乗り場
コレクティーボ乗り場
プラヤデルカルメンからドスオホスへ
プラヤデルカルメンからドスオホスまでは「トゥルム」行きのコレクティーボ(乗り合いバス)で行くことができます。
乗車する際にはドスオホスで降りることを運転手さんに伝えましょう。
プラヤデルカルメンからドスオホスまでの運賃は50ペソでした。
ドスオホス公園入口からセノーテへ
ドスオホス公園入口からセノーテまでは約3kmあります。
公園入口でドスオホスのチケットカウンダがあり、セノーテまでの送迎代を払って、車で向かうこともできます。
私は節約とお散歩がしたかったので、歩いて向かいましたが、自家用車で向かう方々が何台も乗っていくか声を掛けてくださいました。
ドスオホスの見どころ
アクセスはピカイチ
ユカタン半島にはいくつかセノーテがあります。
一番有名な「グランセノーテ」や飛び込みが楽しめる「セノーテイキル」はアクセスが悪いため、ドスオホスに行くことにしました。
2つの魅力的な洞窟
ドスオホスは2つの目という意味で、ドスオホスには2つの大きなセノーテがあります。
これらのセノーテはおよそ400mの通路で繋がっており、それぞれ「Blue Eye」と「Black Eye」とも呼ばれています。
Blue Eyeは名前の通り透明度が高く、青い洞窟で、いつ訪れても幻想的なシュノーケル体験ができます。
また、Black Eyeは暗い洞窟であり、天井や水中に鍾乳石があり、シュノーケリングでも洞窟探検が楽しめます。
実際に行ってみて
シュノーケリングセットとガイド付きの洞窟探査ツアーに参加しました。料金は800ペソでした。
朝の10時ごろに行ったので人も少なく、ドスオホスの美しさを満喫することができました。
魚も泳いでおり、びっくりしましたが、ガイドさん曰く、海とつながっており、2割くらいが海水だそうです。
ドスオホスからトゥルムへ
コレクティーボに乗ってトゥルムへ
ドスオホスからトゥルムへ行くには、コレクティーボで行くことができます。
プラヤデルカルメンからドスオホスへ行く際に乗ったコレクティーボと同じ路線です。
ドスオホス公園入り口で待ち、コレクティーボが来たら手を挙げて乗車したいという合図を送ります。
トゥルム遺跡で降りる場合は、「レイナス・トゥルム」と運転手さんに伝えましょう。
ドスオホスからトゥルムまでは30ペソでした。
※カンクン・プラヤデルカルメンからトゥルムに向かう場合は、ADOバスで直通で行くことができます。
トゥルム遺跡へ
トゥルムに着いたら、トゥルム遺跡へ向かいます。
途中でツアーやチケットの勧誘がありますが、無視をして正規のチケットカウンターで購入しましょう。
国立公園へ
トゥルム遺跡に行くには、国立公園へ向かいます。
こちらは制限エリアで、国立公園に入るのに57.87ペソ必要です。
国立公園に入ったらトゥルム遺跡へ歩いて向かいます。
トゥルム遺跡に入場
トゥルム遺跡の入場料は90ペソです。
支払い方法は現金のみでした。
トゥルム遺跡の見どころ
カリブ海と遺跡のコントラスト
トゥルムとはマヤ語族のユカテコ語で壁を意味しています。
トゥルム遺跡は、カリブ海のそばの絶壁の上に建てられた城壁都市の遺跡です。
カリブ海と遺跡を同時に楽しめるスポットとして人気があります。
敷地はそれほど広くなく、一時間もあればすべての遺跡群を見ることが出来ます。
また、所々ににイグアナもいてとってもかわいらしいです。
マヤ終焉の地
トゥルムは、マヤ人によって造られ居住された最後の都市の1つで、13から15世紀の間に繁栄し、スペイン人がメキシコを占領し始めた後も、約70年間生き延びたと言われています。
そのため、マヤ終焉の地と呼ばれており、沿岸部で最も保存の良いマヤ遺跡の一つで、人気の観光スポットになっています。
かかった費用
プラヤデルカルメンからドスオホス、トゥルム遺跡に行くのにかかった費用は以下の通りです。
- ドスオホス入場料+ツアー:840ペソ(¥7,438)
- 国立公園入場料:57.87ペソ(¥507)
- トゥルム遺跡90ペソ(¥770)
- コレクティーボ:155ペソ(¥1,326)
-内訳ー プラヤ→ドスオホス 50、行き過ぎて少し戻る 25、ドスオホス→トゥルム遺跡 30 トゥルム→プラヤ50
治安について
メキシコのチアパス州は外務省の危険レベルで1になっており、十分注意するよう呼びかけられています。
別の日に早朝や日没後に少し歩きましたが、それほど危険には感じませんでした。
しかし、地域によっては貧困層が住んでいたり、カルテルの抗争に観光客が巻き込まれた事件もあり、気を付ける必要があると思います。