この記事は2023年12月に訪れた際の旅行記です。
ドレスデンとは
ドレスデンは、ドイツ東部のザクセン州に位置する美しい都市で、その歴史と文化の豊かさから「エルベ川のフィレンツェ」とも呼ばれています。
バロック様式の建築や歴史的な建造物が立ち並び、第二次世界大戦中の空襲で大きな被害を受けましたが、その後、見事な復興を遂げました。
ドレスデンのクリスマーケットは世界最古のクリスマスマーケットと言われており、冬になると世界中から観光客が訪れます。
アクセス
ドレスデンへのアクセスは、ドイツ国内外から非常に便利です。
私はフランクフルトからドレスデンまで電車で18€で移動しました。
ドイツの鉄道は快適で、所要時間は約4時間でした。
ドレスデンからベルリンへは、Regiojetのバスを利用しました。
運賃は12.9€で、2時間半ほどかかりました。
バスは20分遅れて到着しましたが、運行情報はオンラインで確認でき、座席はフリックスバスよりも快適だったので、移動自体は快適なものでした。
見どころ
クリスマーケット
ドレスデンのクリスマスマーケットは、世界最古のクリスマーケット言われており、その規模と美しさで非常に有名です。
市内には複数のマーケットがあり、どれも魅力的です。
アルトマルクト
ドイツ最古のクリスマスマーケットで、伝統的な木工品やクリスマス装飾品が並びます。
発祥の地だけあって、規模もお店の装飾も本格的です。
温かいグリューワインや焼き栗など、地元の特産品を味わいながら、冬の雰囲気を存分に楽しめます。
Holy Cross Church(聖十字架教会)からは、アルトマルクトのクリスマスマーケットを一望することができます。
新市街のAugustusmarkt
エルベ川を越えた新市街で開かれるマーケットで、ちょっと違った雰囲気を楽しむことができます。
小さな屋台が多く並び、手作りのアクセサリーやアート作品も魅力的です。
Stallhof Dresden
ドレスデン城の中庭で行われる中世風のマーケットです。
雰囲気が独特で、まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚が味わえます。
ここでは歴史的な衣装を着たスタッフがもてなしてくれることもあり、特別な体験になります。
週末の入場料は5€でした。
大きなクリスマスマーケットの飲食店は行列ができていることが多いので、小さなマーケットが穴場です。
私は7.5€のランゴスと6€のライべクーヘン6€を購入しました。
ランゴスはハンガリー発祥の平たい揚げパンです。
少し塩辛かったですが、パリパリもちもちで美味しかったです。
ライべクーヘンはドイツ風のジャガイモパンケーキと呼ばれており、ジャガイモを揚げたものにりんごソースをかけていただきます。
ツヴィンガー宮殿
バロック建築の傑作であるツヴィンガー宮殿は、ドレスデンを象徴する建物の一つです。
宮殿の中庭は美しい庭園として知られていますが、私が訪れた際は工事中で中庭を直接見ることができませんでした。
それでも、建物の壮大さは圧倒的で、歴史と芸術に触れる貴重な場所です。
Kunsthofpassage Dresden
新市街に位置するアートスポットで、カラフルな外壁が特徴的な複数の建物が並ぶエリアです。
ユニークなデザインのファサードは、雨が降ると壁に取り付けられたパイプが音楽を奏でる「ミュージックウォール」など、訪れる価値のある場所です。
ショップやカフェがいくつかある小さい門を潜ると急に現れるスポットで、まるで別世界にいるように感じました。
他にもドレスデンの新市街には町中にアートや落書きが沢山あり、楽しく散策できました。
Fürstenzug 君主の行列
世界最大のマイセン磁器で作られた壁画で、ドレスデンの歴史を象徴する大作です。
歴代のザクセンの君主たちが描かれており、その壮大さに圧倒されます。
ドレスデン城の近くにあり、無料で鑑賞できるので、街歩きの際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。
ドレスデン城
ドレスデン城はその歴史と共に非常に重要な建造物です。
特に有名なのが「緑の丸天井」と呼ばれる宝物館で、豪華絢爛な貴金属や宝飾品が展示されています。
入場料は14€で、公式サイトでの予約必須です。
歴史的な工芸品や豪華な展示品を間近で見ることができるため、芸術や歴史に興味がある人にはおすすめです。
写真撮影は禁止で、荷物や上着はクロークに預けることになっているので、じっくりと展示品を楽しむことができます。
聖母教会
ドレスデンのランドマークである聖母教会は、戦後に復興されたバロック様式の美しい教会です。
外観だけでなく、内部も豪華で、教会の頂上からは市内の美しい景色を一望できます。
カトリック旧宮廷教会(Kathedrale Ss. Trinitatis)
この教会はドレスデン城の隣に位置し、ザクセン選帝侯の宮廷教会として知られています。
内部の装飾も見事で、荘厳な雰囲気が漂います。
Dresdner Molkerei
ドレスデンには、世界で最も美しい乳製品店としてギネスブックにも載っているDresdner Molkereiという名所があります。
タイルで装飾された内装は豪華で、一見の価値があります。
ここでは、地元産の新鮮な乳製品を購入することができ、お土産にもおすすめです。
1€でバターミルクが販売されており、店内で味わうことができます。
Dresdner Kaffeestübchen
ドレスデンならではの伝統的なカフェの一つで、ドイツらしいコーヒー文化を堪能できる場所です。
雰囲気のある店内で、ドレスデンの伝統的なスイーツ「アイアシェッケ」を味わうこともできます。
6.9€で、アイアシェッケ、コーヒー、コーヒーリキュールがセットになっています。
コーヒーが苦手なので相談すると、紅茶に変更してくださいました。
アイアシェッケはクリームチーズ、カスタード、スポンジケーキが層をなすケーキで、その柔らかい食感とほんのり優しい甘さでおいしかったです。
シンプルで素朴な味わいが魅力で、旅行のお土産としても人気です。
宿泊した宿
今回宿泊したのは、Hostel Lollis Homestay Dresdenです。
8人部屋のドミトリーに2泊し、料金は62€でした。
このホステルでは、頻繁にイベントが行われており、私が到着した日はクリスマスにちなんでホットワインとクッキーが提供される素敵なイベントがありました。
また、水曜と日曜にはフリーディナーが提供され、地元の料理を無料で楽しむことができました。
共有スペースにはフレンドリーな旅行者が多く、交流したい人には特におすすめです。
かかった費用
- 宿泊費 61.95€
- ドレスデン城 14€
- Stallhof Dresden 5€
- ランゴス 7.5€
- ライべクーヘン 6€
- アイアシェッケ 6€
- バターミルク 1€
治安について
ドレスデンは全体的に安全な都市と言われていますが、夜遅くに人気の少ない場所を歩く際は注意が必要です。
公共交通機関も利用しやすく、観光地周辺は警備がしっかりしている印象です。
私が滞在したエリアはホステル周辺も安全でしたが、観光中は注意を怠らないようにしましょう。
まとめ
ドレスデンは、歴史的な建造物や美しいクリスマスマーケット、文化的なスポットが充実した魅力的な都市です。
観光、食事、宿泊、アクセスが比較的リーズナブルな点も旅行者には嬉しいポイントです。
特に冬のクリスマスマーケットは一見の価値ありで、訪れる季節によって異なる顔を楽しめる都市と言えるでしょう。