この記事は2023年11月に訪れた際の旅行記です。
マドリードとは
マドリードはスペインの首都であり、マドリード州の州都でもあります。
マドリード県の県都としても知られ、スペインの政治、文化、経済の中心地です。
人口は約325万人で、EU内でパリに次ぐ規模の大都市圏を形成しています。
標高650.7mに位置し、ヨーロッパの首都の中で最も高い場所にあります。豊かな歴史、芸術、そして美食の街として、多くの観光客に愛される都市です。
空港からのアクセス
マドリード・バラハス空港から市内へは、タクシーやバス、電車で簡単にアクセスできます。
以下では、各交通手段について詳しく説明します。
バス
エアポート・エクスプレス
203番のエアポート・エクスプレスバスは、24時間運行しており、空港から市内中心部のシベーレス広場やアトーチャ駅までを結びます。
運賃は5€で、所要時間は約30〜40分です。
ターミナル間の移動も不要で、どのターミナルからでも乗車可能です。
シベーレス広場やアトーチャ駅からホテルが離れている場合は、地下鉄を利用するのがおすすめです。
最新情報はこちらのHPをご覧ください。日本語も対応しています。
通常の市バス
エアポート・エクスプレス以外にも、101番と200番の市バスが運行しており、運賃は1.50€です。
地下鉄バス共通回数券やツーリスト・トラベルパスも利用でき、クレジットカードでのタッチ決済も可能です。
101番系統のバスは空港を経由しながらCanillejasからBarajas間を運行しており、200番系統のバスは空港を出るとCanillejas、Puente de CEA、Avenida de Américaへ停車します。
詳細は公式サイトのマップからご覧いただけます。
CanillejasとAvenida de Américaから地下鉄に乗り換えてマドリードの中心地へ行くことができます。
メトロ
空港からはメトロ8号線が利用でき、「Aeropuerto T1-T2-T3駅」または「Aeropuerto T-4駅」から市内へアクセスできます。
ゾーンAの運賃は一律2€で、空港特別料金3€が加わり、合計で5€です。
ICカードの購入が必要で、カード代は2.5€です。
メトロは効率的な移動手段ですが、乗り換えが多い点を考慮して利用するのが良いでしょう。
上記の1回券の他に、10回券やツーリスト・チケット(1-7日券)があります。
メトロの公式サイトはこちらです。
Renfe
スペイン鉄道Renfeの近郊線セルカニアスは、ターミナル4からアトーチャ駅まで直通でアクセス可能です。
所要時間は約30分で、途中駅で乗り換えれば、ソル駅にもアクセスできます。
ターミナル1〜3からは無料シャトルバスでターミナル4へ移動できます。
見どころ
プエルタ・デル・ソル
マドリードの中心に位置する広場で、名前は「太陽の門」を意味します。
現在は門がありませんが、18世紀に整備され、スペイン国道の起点である”Km0″地点の記念プレートが設置されています。
このプレートの前で記念写真を撮るのが観光客の定番です。
広場周辺には多くのショップやカフェが立ち並び、観光の出発点として最適です。
マヨール広場
プエルタ・デル・ソルから徒歩5分の場所にあるマヨール広場は、マドリードの歴史を感じる美しい広場です。
中央にはフェリペ3世の像があり、周囲にはカフェやレストランが並んでいます。
ここでは、昔ながらのスペインの食文化を楽しむことができます。
広場の歴史も興味深く、15世紀には市場として、17世紀には様々な行事が行われた場所でした。
訪れた際には、ぜひカフェでのんびりとした時間を過ごしてください。
マドリード王宮
かつて歴代スペイン国王が住んでいたマドリード王宮は、現在も国の行事に使用される壮大な建物です。
3000を超える部屋があり、一部が一般公開されています。王立武具博物館や絵画ギャラリーなど、見どころも豊富です。
訪れる際は、事前にチケットをネット予約すると、スムーズに入場できます。
オープン時間の10時に行くと、比較的空いていてゆったりと見学できます。
アルムデナ大聖堂
王宮の向かいにあるアルムデナ大聖堂は、100年以上かけて完成した美しい建物です。
内部はゴシック・リヴァイヴァル建築が施され、現代芸術家によるユニークな装飾が特徴です。
入場は無料で、歴史的な雰囲気を感じながら、ゆっくりと見学できます。
ソフィア王妃芸術センター
近代・現代美術の宝庫であるソフィア王妃芸術センターは、ピカソの「ゲルニカ」を目当てに多くの人が訪れます。
モノクロの世界で描かれたこの作品は、反戦絵画として知られています。
入場料は通常12€ですが、月曜~土曜(休館の火曜除く)の閉館時間2時間前と、日曜の午後は入場無料になります。
公式サイトからチケットを予約することができます。
プラド美術館
世界三大美術館の一つであるプラド美術館は、スペイン絵画のコレクションが特に有名です。
さっと見て回るだけでも2時間、じっくり楽しむと3時間以上かかります。
通常の入場料は15€ですが、ソフィア王妃芸術センターと同様に閉館時間2時間前に無料で入場できます。
行列ができるので早めに行くことをおすすめします。
公式サイトからチケットを予約することができます。
トレド
「スペインで1日しかないならば、迷わずトレドへ行け」と言われるほど魅力的なトレド。
マドリードからバスで1時間、列車で35分の距離にあり、日帰り旅行に最適です。
旧市街全体が世界遺産に登録されており、中世の街並みが色濃く残る美しい街です。
サンミゲル市場
1916年に創業されたエレガントな雰囲気の屋内マーケットです。
生ハムやオリーブ、魚介類、コロッケなどの地元の味を楽しめるバル巡りが人気です。
地元の人々や観光客で賑わう市場は、スペイン料理を堪能する絶好の場所です。
Mesón del Champiñón
Mesón del Champiñónはマヨール広場とサンミゲル市場の間にあるクチジェロス通りの一角にあるバルです。
チョリソが入った肉厚のマッシュルームは創業1964年から庶民に愛されています。
店内はキノコにちなんだ装飾もあり、楽しめます。
Chocolatería San Ginés
Chocolatería San Ginésはマドリードの老舗のホットチョコレート屋さん。
濃厚なホットチョコレートにチュロスを付ける食べ方が定番です。
チュロスはサクサクで、甘くないためホットチョコレートとよく合います。
イートインは混雑していますが、テイクアウトすることもできます。
La Vaca y La Huerta
La Vaca y La Huertaではスペインの最高峰ブランド「ルビアガレガ牛」を味わうことができます。
柔らかい赤身で、付け合わせのソースがまた絶品です。
私が今まで食べたお肉の中で1,2を争うほどの美味しさでした。
比較的リーズナブルな価格で味わえますので、マドリードに行った際には是非食べてみてください。
かかった費用
- 空港から市内までのバス・メトロ 6€
- 市内から空港までのメトロ 5€
- ホテル 54€
- マドリード王宮 12€
- Mesón del Champiñónのマッシュルーム 10.4€
- Chocolatería San Ginésのホットチョコレート 5.9€
- La Vaca y La Huerta 42.5€
治安について
21時ごろでも美術館の前の広場で子供たちが遊んでたり、通りのお店も賑わっていました。
しかし、細い路地等は少し怖いと感じたので、できる限り避けた方が良いと思います。
また、早朝の地下鉄の駅には、食べ物のゴミや酒瓶、謎の液体が乾いた跡があってベタベタしていました。