【メキシコ】メキシコシティから日帰りで行ける天使の街、プエブラ
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この記事は2023年10月に訪れた際の旅行記です。
世界一周旅行の一環として、メキシコシティから日帰りでプエブラを訪れました。
プエブラは「天使の街」とも呼ばれ、その魅力的な歴史や文化を体験するにはぴったりの場所です。
今回は、プエブラへのアクセス方法から、観光スポット、名物グルメまでを詳しくご紹介します。
プエブラとは
プエブラはメキシコの首都、メキシコシティからバスで約2時間ほどの距離に位置し、スペイン語では「Puebla」と呼ばれています。
この街は1532年にスペイン人のキリスト教宣教師によって設立され、伝説によれば、天使たちが修道士に新しい町を作るよう告げたとされています。
そのため、「天使の街」という愛称が付けられました。プエブラは、鮮やかなタイル張りの建物や、カラフルなタラベラ焼きで知られ、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
歴史的な背景だけでなく、美しいコロニアル建築や伝統的な市場、活気ある広場など、多くの見どころがあります。
プエブラの街並みは、スペイン植民地時代の影響を色濃く残しながらも、現代的なエッセンスを取り入れた独自の雰囲気を醸し出しています。
メキシコシティからプエブラへの行きかた
メメキシコシティからプエブラへは、バスが便利です。
東バスターミナル TAPOへ
メメキシコシティには「南バスターミナル(タスケーニャ)」と「東バスターミナル(TAPO)」の2つの長距離バスターミナルがあります。
プエブラ行きのバスは、東バスターミナル(TAPO)から出発するのが一般的です。
南バスターミナル(タスケーニャ)
2番線の終点「Tasqueña駅」から直結です。
東バスターミナル(TAPO)
1番線「San Lázaro駅」から直結です。
バスのチケットを購入する
TAPOでは、プエブラ行きのバスがAdo社とAU社によって運航されています。
Ado社のチケットは272ペソ、AU社は234ペソで、オンライン購入時に割引があることもあります。
チケットはおライン又はターミナル内の売り場で購入できます。
こちらのサイトから時刻表と料金を確認することができます。
バスに乗車
バス乗車前には荷物検査があります。
所要時間は約2時間で、座席は日本の大型バスに似た快適なものです。
プエブラのバスターミナルから市内へ
プエブラのバスターミナルから市内(セントロ)まではタクシーやバスで約10〜15分です。
私はバスを利用しました。
バス停は分かりづらく、近くの人に「セントロ行きのバスはどれか」と尋ねると親切に教えてもらえます。
スペイン語で「¿Dónde está la parada de autobús?(ドンデ エスタ ラ パラダ デ アウトブス)」と聞けば、通じることが多いです。
市内行きのバスに乗ると、運賃は8ペソ程度です。
プエブラ市内からバスターミナルまで
市内からバスターミナルへの移動にもバスを利用しました。
バスターミナル「CAPU(カプ)」行きのバスに乗り、運賃は8.5ソルでした。
バス停の場所がわからなかったので、グーグルマップで位置を確認し、周囲の人に尋ねて乗車しました。
ソカロ
プエブラの中心地であるソカロは、観光の中心地として賑やかなエリアです。
広場周辺には、カフェやレストランが立ち並び、地元の人々や観光客で賑わっています。
特に「死者の日」近くには、カラフルなガイコツのモニュメントが並び、賑やかさを増します。
夜になると、ソカロはライトアップされ、幻想的な雰囲気が広がります。
大聖堂
ソカロに面する大聖堂は、1649年から建設が開始され、70年かけて完成しました。
大聖堂の正面には2つの高い塔があり、17世紀と18世紀に建設されたものです。
高さ70mの塔は、当時のアメリカ大陸で最も高い建物でした。その壮大な建築と美しい装飾は、訪れる人々を圧倒します。
特に内装の豪華さや、細部にわたる彫刻や絵画も見どころです。
サントドミンゴ教会
サントドミンゴ教会は、その豪華な内装で知られています。
教会内の礼拝堂は金箔で装飾され、光り輝いています。
17世紀のバロック建築と地元の装飾様式が融合し、メキシカンバロックやウルトラバロックとも称される独特の美しさがあります。
訪れると、その豪華な装飾に驚かされることでしょう。
砂糖菓子の家
18世紀に建てられた副王の迎賓館「砂糖菓子の家」は、赤色のタイルと白色の装飾が砂糖菓子のように見えることからこの名前が付けられました。
現在は博物館として公開されており、タラベラ焼きのタイルが外壁に施されています。
その独特のデザインと歴史的背景を感じることができます。
アルテサニアス・エル・パリアン市場
アルテサニアス・エル・パリアン市場は、市内中心部から徒歩で行ける距離にあります。
ここでは、プエブラの伝統的なタラベラ焼きの陶器や、かわいらしい刺繍のワンピース、カラフルな雑貨などが販売されています。
お土産やプレゼントを探すのに最適なスポットで、観光ついでに立ち寄ると良いでしょう。
Alley of the frogs
Alley of the Frogs(カエルの路地)は、週末になるとアンティークのフリーマーケットが開催される通りです。
カラフルで可愛らしい通りの景観は、インスタ映えスポットとしても人気があります。
ここでは、古いアンティークやユニークなアイテムを見つけることができ、歩いているだけでも楽しい時間が過ごせます。
プエブラ名物グルメ
チエルエンノガダ
チレス・エン・ノガダは、プエブラ州が起源の料理で、唐辛子に挽肉やトマト、野菜を詰め、クルミ入りのクリームソースとザクロの種をトッピングします。
唐辛子の緑、ソースの白、ザクロの赤がメキシコの国旗の色を模しており、見た目にも華やかです。
私は「La Fonda」でいただきましたが、270ペソで楽しめました。
季節によってはフレッシュなザクロが使われ、より一層美味しく感じます。
モーレ・ポブラノ
モーレ・ポブラノはプエブラの伝統的なソースで、複雑な味わいが特徴です。
この濃厚なソースは、チョコレートとともに様々なスパイスや木の実をじっくりと煮込んで作ります。
プエブラでは、通常鶏肉や豚肉とともに提供されることが多く、各店舗で異なる秘伝のレシピが用意されています。
セミータス
ミータスはプエブラのご当地サンドイッチで、大ぶりのブリオッシュ生地のパンに様々な具材が挟まれています。
具材としては、薄くたたいたビーフカツレツ(ミラネサ)や、チーズ、アボカド、サルサなどが人気です。
サンドイッチのパンは外はカリっと、中はふんわりしており、具材のバランスも絶妙です。ランチや軽食にぴったりの一品です。
かかった費用
- メキシコシティ⇔プエブラ adoバス 272ペソ×2
- プエブラ市内バス 行き:8ペソ 帰り:8.5ペソ
- チレス・エン・ノガダ 270ペソ
- セミータス 85ペソ
- お菓子 20ペソ
治安について
プエブラは比較的安全な都市ですが、観光地ではスリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要です。
特に混雑した場所では、自分の荷物に気を付けると良いでしょう。
しかし、プエブラの人々は温かく、親切な方が多い印象を受けました。バ
スの行き先を尋ねた際には、現地の人が親身になって教えてくれることが多く、旅行者にとって安心感があります。
また、地元の人々は観光客に対してもフレンドリーで、困った時には助けてくれることが多いです。